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【大相撲珍決まり手40選】番外編 引き分け

2019/03/06

大相撲では、勝負が長引いて決着が付かないと引き分けになります。

めったに見られるものではなく、幕内の取組で引き分けがあったのは、約40年前の1974年9月場所11日目二子岳ー三重ノ海戦です。

引き分けになる基準は明確ではありませんが、

水入り

再び、水入り。二番後取り直し

再開後の相撲も水入り。

その相撲でもまた水入り。

ここまでやって決着が付かないと、引き分けになります。しかし、これより短い時間で引き分けになったケースもあり、力士の疲労度や土俵の進行状況も影響するようです。

星取表に記載される記号は「×」です。「△」ではないので注意が必要です。

 

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「引き分け」回数ランキング(幕内・十両)

昭和以降

順位 回数 力士
1. 5 九州山
1. 5 青葉山
3. 4 若ノ花
4. 3 出羽錦
5. 2 能代潟
5. 2 沖ッ海
5. 2 武藏山
5. 2 旭川
5. 2 九ヶ錦
5. 2 大ノ海
5. 2 千代の山

 

「引き分け」の取組(十両、幕内)

年/場所/日目 東方力士 西方力士
1974/09/11 二子岳(前6) 三重ノ海(前10)
1967/05/05 大文字(十8) 玉嵐(十12)
1965/11/08 佐々木(十15) 杉浦(十12)
1964/11/07 宮柱(十14) 清乃森(十4)
1963/09/15 大晃(前10) 若ノ海(前4)
1961/05/09 一乃矢(十2) 君錦(十5)
1959/01/15 玉乃浦(十7) 大田山(十17)
1958/11/07 若乃花(横綱) 出羽錦(前2)
1957/03/09 大戸崎(十4) 増巳山(十10)
1955/09/11 千代の山(横綱) 若ノ花(関脇)
1955/03/04 出羽錦(前2) 若ノ花(関脇)
1955/01/01 若ノ花(関脇) 出羽錦(前3)
1952/05/11 大起(前9) 潮錦(前16)
1948/05/10 佐賀ノ花(大関) 千代ノ山(関脇)
1948/05/06 大ノ海(前16) 栃錦(前8)
1945/11/08 九ヶ錦(前14) 大ノ海(前17)
1943/05/10 青葉山(前10) 竜王山(前17)
1943/05/09 青葉山(前10) 九州山(前15)
1943/01/11 綾昇(前13) 青葉山(前10)
1943/01/09 駿河海(前17) 青葉山(前10)
1942/05/15 青葉山(前11) 出羽湊(関脇)
1942/05/11 九ヶ錦(前8) 九州山(前9)
1942/01/05 旭川(前11) 九州山(前4)
1941/05/03 大邱山(前14) 清美川(前20)
1939/05/10 嶺幟(十1) 佐渡ヶ嶋(十6)
1939/01/13 羽黒山(小結) 玉ノ海(小結)
1938/05/05 楯甲(前5) 九州山(前7)
1938/05/01 九州山(前7) 旭川(前6)
1938/01/11 錦竜山(十13) 白鷲(十7)
1937/01/04 新海(前7) 番神山(前12)
1935/01/04 双葉山(小結) 武蔵山(大関)
1933/05/10 武蔵山(大関) 沖ッ海(関脇)
1932/05/05 沖ッ海(関脇) 能代潟(大関)
1932/03/10 雷山(十9) 桂川(下6)
1928/03/06 能代潟(大関) 玉錦(小結)
1928/01/07 乙女川(十7) 三池山(十9)

 

引き分けで大関昇進を手繰り寄せた若乃花

引き分け相撲が多かったのは、45代横綱・若乃花。腰の重い出羽錦とは3度の引き分け相撲を演じています。

関脇時代の1955年9月場所では、横綱千代の山と合計17分15秒にも及ぶ引き分けの死闘を繰り広げたことが評価され、最終的に10勝4敗1分で直近3場所の合計勝利数が28勝ながら大関昇進を決めました。

 

軍部に怒られた?青葉山

戦前の幕内力士青葉山は、勝ち身が遅い四つ相撲で水入り相撲が多く「バケツ」の異名をもっていました。

1943年5月場所10日目、前日に引き分け相撲を演じたばかりというのに龍王山との取組がまたもや引き分けに。戦時下真っ只中のご時勢、山本五十六戦死の報が入ってきたことも重なって、「敢闘精神欠如」として相撲協会に強く影響力をもっていた軍部から両力士出場停止を言い渡される事態にまで発展。

横綱双葉山らの取り成しもあって、出場停止は2日で解け13日目に龍王山と再戦。今度は見事に勝ちました。

 

分け綱・大砲

明治時代に活躍した18代横綱・大砲(おおづつ)は、「横綱は負けてはいけない」という思い込みが強かったのか引き分け相撲が多くなりました。引き分けが全体的に多かった時代ながら、大砲の引き分けの多さはずば抜けていて、1907年(明治40年)5月場所では、相撲を取った9番全部が引き分けでした(当時は10日制)。「横綱」ではなく「分け綱」だといわれたりしました。

◆1907年(明治40年)5月場所星取表

大砲 東張出横綱
初日 × 加増山(西前9)
2日目 × 大湊(西前6)
3日目 × 朝嵐(西前5)
4日目 × 稲瀬川(西前4)
5日目 × 小柳(西前2)
6日目 × 稲川(西前3)
7日目 × 尼ヶ崎(西前1)
8日目 × 常陸山(西横綱)
9日目 × 駒ヶ嶽(西大関)
千秋楽
0勝0敗9分

※千秋楽は幕内力士は出場せず

 

(2015年追記)

最近では全く見られなくなった引き分け相撲。しかし2015年に入って、伸び盛りの逸ノ城と照ノ富士が2場所連続水入りの大相撲を取るなどしているので、近い将来この二人による引き分けの死闘が見られるんではないかと、ひそかに期待しています。

 

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番外編

 

 

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