【大相撲記録】1場所で2つの不戦敗
2019/09/17
2019年1月場所、西十両2枚目・隆の勝は右ひざを傷めて3日目から休場。9日目から土俵に復帰しましたが、再び右ひざに違和感をおぼえて11日目から再休場することになってしまいました。
場所中に2度途中休場ということで、1場所で2つの不戦敗を記録することになりました。十両以上では2018年9月場所の旭大星以来のことです。
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1場所で2つの不戦敗
*…2日連続不戦敗
場所 | 力士 | 1つ目(相手) | 2つ目(相手) |
1930/03 | 錦洋(関脇)* | 4日目 信夫山(前4) |
5日目 鏡岩(前6) |
1931/10 | 駒錦(十1)* | 7日目 旭川(十8) |
8日目 金湊(十8) |
1938/05 | 磐石(関脇)* | 7日目 玉錦(横綱) |
8日目 男女ノ川(横綱) |
1939/01 | 射水川(十12)* | 7日目 松若(下1) |
8日目 加古川(十9) |
1944/05 | 松ノ里(前10)* | 9日目 小松山(前18) |
千秋楽 東富士(前2) |
1948/10 | 前田山(横綱)* | 6日目 力道山(小結) |
7日目 増位山(関脇) |
1950/01 | 山口(前19)* | 10日目 緑国(前16) |
11日目 五ッ海(前7) |
1950/05 | 藤錦(十12)* | 初日 松登(十12) |
2日目 福ノ里(十11) |
1951/09 | 桜国(前11) | 4日目 吉井山(前11) |
11日目 増巳山(前17) |
1952/01 | 広瀬川(前3) | 初日 千代ノ山(横綱) |
10日目 吉葉山(大関) |
1953/05 | 前ノ山(十20)* | 14日目 平鹿川(十15) |
千秋楽 不動岩(十18) |
1956/09 | 若ノ花(大関) | 13日目 鏡里(横綱) |
千秋楽 栃錦(横綱) |
1962/03 | 鶴ヶ嶺(前3) | 3日目 栃ノ海(関脇) |
11日目 栃光(小結) |
1969/03 | 花田(前12) | 2日目 若鳴門(前13) |
12日目 栃王山(前10) |
1977/05 | 琴乃富士(前9) | 9日目 栃赤城(前12) |
13日目 播竜山(前9) |
1988/05 | 益荒雄(前1) | 5日目 千代の富士(横綱) |
12日目 栃乃和歌(小結) |
1989/09 | 富士乃真(前3)* | 12日目 太寿山(小結) |
13日目 三杉里(前3) |
1992/03 | 琴稲妻(前12) | 5日目 隆三杉(前7) |
13日目 久島海(前3) |
1992/03 | 若花田(小結) | 6日目 霧島(大関) |
14日目 起利錦(前5) |
2003/01 | 貴乃花(横綱) | 3日目 旭天鵬(前2) |
9日目 琴ノ若(前3) |
2005/05 | 五城楼(十10)* | 7日目 琴春日(十13) |
8日目 春ノ山(十12) |
2011/01 | 舛ノ山(十14) | 9日目 宝智山(十10) |
14日目 安壮富士(十8) |
2011/09 | 華王錦(十9) | 6日目 里山(十12) |
10日目 益荒海(十5) |
2018/09 | 旭大星(前11) | 4日目 竜電(前13) |
11日目 千代丸(前14) |
2019/01 | 隆の勝(十2) | 3日目 石浦(十3) |
11日目 友風(十4) |
2019/05 | 貴景勝(大関) | 5日目 玉鷲(前3) |
9日目 栃ノ心(関脇) |
2019/09 | 青狼(十12) | 8日目 魁聖(十8) |
10日目 若元春(下1) |
1938年5月場所の磐石は、7日目の横綱玉錦との水入りの大相撲で左ひざを傷めて棄権し、翌日に組まれていた取組も不戦敗に。
1948年10月場所の前田山は、6日目の力道山との相撲で両者とったりの打ち合いから土俵下に転落し同体取り直し。指を負傷した前田山が棄権し不戦敗となり、翌日も不戦敗。
1989年9月場所の富士乃真は、12日目に土俵下で控えていた際に取組中だった三杉里が転落してきて廻しが左足を直撃して骨折。土俵に上がれない状態になり不戦敗。すでに決まっていた翌日も不戦敗。その翌日の対戦相手が当の三杉里だったという皮肉な結果になりました。
1992年3月場所は、琴稲妻と若花田の2人が記録。はじめて十両以上で1場所2不戦敗の力士が2人出た場所になりました。
とくに若花田は不戦敗の相手が6日目「霧島(きりしま)」、14日目「起利錦(きりにしき)」とどちらも「きり」が四股名が付くという奇妙な因縁。
2つ目の不戦敗の相手の起利錦は、若花田からの不戦勝で7勝7敗の五分として千秋楽を迎えながら、朝稽古で左足の小指を骨折し休場し不戦敗となり、不戦勝と不戦敗を2日連続して記録する珍記録。珍記録が珍記録を呼ぶという珍記録の連鎖となりました。
1956年9月の若ノ花(若乃花1)、1969年3月の花田(貴ノ花)、1992年3月の若花田(若乃花3)、2003年1月の貴乃花と、花田家で関取になった4人全員が1場所2つの不戦敗を記録しました。
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