【大相撲記録】初日から3連敗以上した横綱 稀勢の里が4連敗のワーストタイ記録
2019/09/17
2018年11月場所、横綱鶴竜と白鵬が休場する事態となり、まだ古傷癒えぬなか強行出場することになった横綱稀勢の里ですが、期待に応えられず初日から3連敗。
4日目も敗れ、87年ぶりに横綱が初日から4連敗とというワースト記録に並んでしまいました。
稀勢の里は5日目から休場。横綱不在の場所となりました。
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初日から3連敗以上した横綱(不戦敗を除く)
場所 | 横綱 | 連敗 | 最終成績 |
1930/10 | 宮城山 | 3連敗 | 1勝6敗4休 |
1931/01 | 宮城山 | 4連敗 | 5勝6敗 |
1961/05 | 朝潮 | 3連敗 | 0勝4敗11休 |
1961/09 | 朝潮 | 3連敗 | 0勝4敗11休 |
1974/05 | 琴桜 | 3連敗 | 0勝4敗11休 |
1975/03 | 輪島 | 3連敗 | 0勝4敗11休 |
1988/09 | 大乃国 | 3連敗 | 8勝7敗 |
1992/01 | 旭富士 | 3連敗 | 0勝4敗(引退) |
2018/11 | 稀勢の里 | 4連敗 | 0勝5敗10休 |
2019/01 | 稀勢の里 | 3連敗 | 0勝4敗(引退) |
初日から3連敗以上した横綱のべ10人のうち千秋楽まで皆勤したのはわずか2回のみ。
のべ6人が3連敗から、そのまま休場または引退しています。
横綱初日から3連敗以上の詳細
1930年10月 宮城山(1勝6敗4休)
1日目 | ● | 外ヶ浜(東前7) |
2日目 | ● | 新海(東前4) |
3日目 | ● | 山錦(東前5) |
4日目 | ○ | 出羽ヶ嶽(東前6) |
5日目 | ■ | 玉碇(東前1) |
6日目 | や | ― |
7日目 | や | ― |
8日目 | や | ― |
9日目 | や | ― |
10日目 | ● | 大ノ里(東大関) |
11日目 | ● | 常陸岩(東張出大関) |
前場所を最後に横綱常ノ花が引退し、一人横綱となっていた宮城山。
3連敗から1勝したのち盲腸炎のため休場。10日目から再出場し大関戦連敗。
1931年1月 宮城山(5勝6敗)
1日目 | ● | 藤ノ里(西前7) |
2日目 | ● | 新海(西前3) |
3日目 | ● | 玉碇(西前6) |
4日目 | ● | 山錦(西前1) |
5日目 | ○ | 和歌嶋(西前4) |
6日目 | ○ | 綾桜(西前5) |
7日目 | ○ | 常陸岩(西張出大関) |
8日目 | ● | 武蔵山(西小結) |
9日目 | ● | 天竜(西関脇) |
10日目 | ○ | 信夫山(西前2) |
11日目 | ○ | 大ノ里(西大関) |
初日から4日連続で金星配給のワースト記録。
2場所連続で初日から3連敗以上を記録してしまいました。
3連勝して持ち直したかにみえましたが、5勝6敗と皆勤負け越し。
宮城山にとっては1930年3月場所(4勝7敗)以来2回目の皆勤負け越し。
横綱で複数回の皆勤負け越しを記録したのは宮城山だけです。
宮城山は翌場所を全休して引退。
1961年5月 朝潮(0勝4敗11休)
1日目 | ● | 若三杉(西張出小結) |
2日目 | ● | 栃ノ海(東前5) |
3日目 | ● | 北の洋(西前4) |
4日目 | ■ | 開隆山(西前3) |
前場所、横綱在位12場所目にして横綱初優勝を遂げた朝潮でしたが、初日から3連敗と調子が出ず休場。
翌7月場所では復調し、千秋楽に大関大鵬と2敗同士で相星決戦となり惜しくも敗れました。
1961年9月 朝潮(0勝4敗11休)
1日目 | ● | 出羽錦(東前3) |
2日目 | ● | 栃光(西関脇) |
3日目 | ● | 羽黒山(西張出小結) |
4日目 | ■ | 青ノ里(西前2) |
途中休場から復活した前場所は、大関大鵬と千秋楽相星決戦するほどでしたが、またもや初日から3連敗して休場の憂き目に。
翌11月場所も2勝4敗から途中休場。1962年1月場所前に引退を発表しました。
1974年5月 琴桜(0勝4敗11休)
1日目 | ● | 高見山(西関脇) |
2日目 | ● | 豊山(西前3) |
3日目 | ● | 旭国(西前1) |
4日目 | ■ | 魁傑(東関脇) |
3日目、旭国のとったりにもろくも崩れ3連敗となり休場。翌7月場所前に引退を発表。
1975年3月 輪島(0勝4敗11休)
1日目 | ● | 三重ノ海(東前1) |
2日目 | ● | 麒麟児(東小結) |
3日目 | ● | 増位山(東前2) |
4日目 | ■ | 高見山(東前5) |
3日目、増位山の伝家の宝刀・内掛けにひっくり返った輪島は途中休場。
1975年は休場が3回、皆勤場所も11勝が最高と輪島にとって厄年でした。
1988年9月 大乃国(8勝7敗)
1日目 | ● | 栃乃和歌(東小結) |
2日目 | ● | 水戸泉(西小結) |
3日目 | ● | 安芸ノ島(東前2) |
4日目 | ○ | 琴ヶ梅(西関脇) |
5日目 | ○ | 両国(東前4) |
6日目 | ○ | 逆鉾(東関脇) |
7日目 | ● | 霧島(西前2) |
8日目 | ○ | 小錦(東張出大関) |
9日目 | ○ | 寺尾(西前4) |
10日目 | ○ | 恵那櫻(西前3) |
11日目 | ○ | 南海龍(西前5) |
12日目 | ● | 旭富士(東大関) |
13日目 | ● | 朝潮(西張出大関) |
14日目 | ○ | 北天佑(西大関) |
15日目 | ● | 千代の富士(東横綱) |
初日から3連敗しながら勝ち越した唯一の横綱。
逆鉾、寺尾などうるさいところをさばいて14日目に勝ち越しましたが、千秋楽は連勝中の千代の富士に39連勝目を献上。
1992年1月 旭富士(0勝4敗 引退)
1日目 | ● | 曙(西小結) |
2日目 | ● | 安芸ノ島(東前5) |
3日目 | ● | 若花田(西前1) |
4日目 | ■ | 起利錦(西前4) |
若花田の下手投げに手をついて敗れた旭富士は無念の3連敗で引退。
不知火型土俵入りの旭富士を引退に追い込んだ若花田(若乃花)は、のちに横綱に昇進して不知火型で土俵入り。
2018年11月 稀勢の里(0勝5敗10休)
1日目 | ● | 貴景勝(東小結) |
2日目 | ● | 妙義龍(東前1) |
3日目 | ● | 北勝富士(西前1) |
4日目 | ● | 栃煌山(東前2) |
5日目 | ■ | 玉鷲(西前2) |
前場所、8場所連続休場から久しぶりに皆勤して10勝をあげただけに復活が期待されましたが、無念の4連敗で初日からのワーストタイ記録に並んでしまいました。
2019年1月 稀勢の里(0勝4敗 引退)
1日目 | ● | 御嶽海(西小結) |
2日目 | ● | 逸ノ城(西前1) |
3日目 | ● | 栃煌山(東前1) |
4日目 | ■ | 錦木(東前2) |
復活の期待が高まるなか、白星を上げることができず無念の3連敗。
とうとう引退となってしまいました。
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