江の島で行われた自動運転バス実証実験に一般試乗モニターとして参加してきました(2018年9月14日)
2019/08/03
江の島で行われた自動運転バス実証実験に参加してきた話です。
来たるロボット共生社会の実現に向けた取組を推進している神奈川県では、2018年9月のセーリング・ワールドカップシリーズ江の島大会開催に合わせて、自動運転バスの実証実験を行いました。
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申し込みは速攻で埋まってしまったけど……
観光地・江の島の公道を走る実証実験には、関係者以外の一般モニターも募集され、8月14日から予約申込がスタート。
この機会に自動運転バスに乗ってみたい! と熱い思いで予約サイトにアクセス。
しかし、募集人数450名の枠は速攻で埋まってしまっていて、パソコンのモニターの前で打ちひしがれてしまいました。
それから約半月あまり。一般モニター試乗日初日の9月11日が近づき、ふと思い立ち自動運転バスの予約サイトに入ってみると……
キャンセルが出てる!
神はいた。
さっそく空いていた9月14日に予約完了。
速攻で埋まるとみて取りあえず枠だけ確保してた人もいたんでしょうか。キャンセル状況はよくチェックしておいた方がよいですね。
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自動運転バス実証実験へ
自動運転バスの実証実験は、神奈川県が小田急電鉄株式会社及び江ノ島電鉄株式会社と連携し、SBドライブ株式会社の協力のもとに行われました。
一般車両や自転車、歩行者などが行き交う環境での安全な走行、実用化に向けたサービス面の検証をします。
自動運転バスは日野ポンチョをベースにした車両で定員8名。
実証実験を行うのは江の島を結ぶ江の島大橋のたもとにある「江ノ島海岸」バス停から島内の小田急ヨットクラブまでの1.1キロの区間。
平日は6往復。土休日は小田急ヨットクラブ発のみ5本が運行されます。
今回、私は1往復してきました。
こちらが乗車パス。
裏にはQRコードがついていて、実験後にアクセスしてアンケートに答えます。
「江ノ島海岸」バス停の脇に設置された自動運転バス乗車場所。
神奈川県ではロボットの実用化や普及・活用を進める「さがみロボット産業特区」という取組を行っており、鉄腕アトムがイメージキャラクターとなっています。
さあ、自動運転バスの実証実験スタートです!
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車内には機器やモニターがいっぱい
車内にはノートパソコンや、イスの横にでっかいハードディスクが2台並んでいたりと、データを取るために並々ならぬパワーが使われている感じで、まさに実験室といったおもむき。
さらに車内にはモニター画面も充実。
速度や障害物の確認など、走行中のデータが表示されるモニター。
運転席の様子が分かるモニターが正面に。
運転手さんがハンドルから手を離して完全に自動運転に委ねています。
基本的には覚えさせた運転経路どおりに自動運転するのですが、江の島島内で路肩駐車している車を避ける時にセンターラインをはみ出す場合などは、手動運転に切り替えて運転手さんが操作します。
障害物よけセンサー
バス前面部に取り付けられたセンサーで車、自転車、人などの障害物を検知。
左側面上部にはカメラが。
前部のセンサーで障害物と認識されると四角い枠で囲まれて伝えられます。
緑の枠だと人、赤い枠は車と障害物。
進路を妨げる障害物を認識すると注意喚起され、手動運転へと切り替わります。
信号と左折
実証実験で唯一の信号は、復路の江の島入口交差点にあります。
今回、信号の確認は自動ではなくて、運転手さんの目で判断しました。
カメラで信号の色を認識する方法も検討されましたが、色を誤認識すると重大事故になりかねない(日差しが強い時間ならなおさら)とのことで、信号からバスへ向けて情報を送信するという連携を試みていくようです。
また、小田急ヨットハーバーからの出入りで左折右折する時は手動運転でしたが、江の島入口交差点での左折は、手動運転ではなく自動運転で行いました。
見事、なめらかに曲がり切りました。
横断歩道がないため歩行者を気にしないでよかったので、自動運転でも大丈夫でした。
横断歩道がある所、右折でスムーズにいけるようになるといいですね。
江の島島内だとそんなに速度を出す場面も少ないので、自動運転バスは普通の車と比べて違和感はありませんでした。大橋の上はスピードも出て快適でした。
すべての場面を自動で運転するには、クリアしなければいけない課題は多いでしょうが、膨大な量のデータを元にスムーズな自動運転ができるように期待しております。
とても貴重な機会をいただいたことに感謝します。
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