【プロ野球記録】満塁ホームランを打った投手 藤浪(阪神)が19年ぶりの快挙
2018年9月16日に横浜スタジアムでおこなわれたDeNAベイスターズvs阪神タイガースの3回表、打席に立った阪神の藤浪晋太郎投手はDeNAを突き放す満塁ホームランを放ちました。
この藤浪の満塁ホームランをきっかけに(?)、阪神打線の猛打が爆発。20-4と大量リードで勝利。同じ阪神の大山悠輔選手が1イニング2ホーマー、さらに1試合6安打するという副産物まで付いてきました。
プロ野球において投手がホームランを打つこと自体が珍しいのに、満塁ホームランとなるとさらにレア。
藤浪投手で史上17人目(19回目)の記録となります。21世紀になってからは初。
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満塁ホームランを打った投手
年月日 | 打った投手(所属) | 相手投手(所属) | |
1 | 1941/08/02 | 古谷倉之助(大洋) | 中河美芳(黒鷲) |
2 | 1946/06/02 | 大下弘(セネタース) | 林直明(中部日本) |
3 | 1946/08/31 | 藤本英雄(巨人) | ★(中部日本) |
4 | 1949/04/26 | 川崎徳次(巨人) | 池田善蔵(大映) |
5 | 1950/04/21 | 杉下茂(中日) | 野本喜一郎(西日本) |
6 | 1950/09/28 | 江田貢一(松竹) | 高橋輝(国鉄) |
7 | 1951/08/15 | 高野裕良(大洋) | 林茂(松竹) |
8 | 1952/06/14 | 服部受弘(名古屋) | 高橋輝(国鉄) |
9 | 1956/04/11 | 米田哲也(阪急) | 吉岡史郎(高橋) |
10 | 1957/10/21 | 義原武敏(巨人) | 小林経旺(大洋) |
11 | 1971/05/30 | 成田文男(ロッテ) | 中原勇(東映) |
12 | 1972/06/09 | 成田文男(ロッテ) | 山田久志(阪急) |
13 | 1972/09/22 | 金田留広(東映) | 野崎恒男(南海) |
14 | 1975/06/26 | 星野仙一(中日) | 河原明(大洋) |
15 | 1981/06/23 | 山本和行(阪神) | 川口和久(広島) |
16 | 1984/05/13 | 津田恒美(広島) | 鳥原公二(ヤクルト) |
17 | 1999/05/21 | ガルベス(巨人) | 吉田豊彦(阪神) |
18 | 1999/08/13 | ガルベス(巨人) | 川村丈夫(横浜) |
19 | 2018/09/16 | 藤浪晋太郎(阪神) | 田中健二朗(DeNA) |
満塁ホームランを2本打ったのは成田文男(1971年・1972年)とガルベス(1999年)の2人。ガルベスは史上唯一の1年で2本の満塁ホームラン。
1949年の川崎徳次はプロ野球記録となる1試合8本のホームランを打たれながら、自らも逆転満塁ホームラン(3回)、逆転2ランホームラン(7回)、勝ち越しホームラン(8回)と3本のホームランを打ち返し、15-13で完投勝利。
1951年に高野裕良が満塁ホームランを打った試合では、同じ大洋の宮崎剛も満塁ホームランを打っており、1試合で同じチームから2本の満塁ホームランが出た史上初の試合となりました。
1952年の服部受弘は、投手として満塁ホームランを打った6月14日の試合の他に、8月2日の巨人戦で別所毅彦から代打逆転満塁ホームランを放ち、その後リリーフ登板して勝ち投手になるという離れ業も演じています。(※服部受弘投手が満塁ホームランを打った日が判明しました。ご教示いただきありがとうございました)
1981年の山本和行は4回裏に自身で満塁ホームランを打ったあと、6回表に山本浩二に満塁ホームランを打ち返されノックアウト。同じ名字の選手が満塁ホームランを打ち合うのも珍しい。
注
★…1946年の藤本英雄が満塁ホームランを打ったときの相手投手は松尾幸造か井上嘉弘のどちらか
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