▶大相撲 ……大相撲記録

【大相撲記録】十両で15戦全勝優勝した力士 全員大関以上に昇進!

2018年5月場所で13勝2敗の好成績を残した関脇栃ノ心が、場所後に大関昇進しました。

この栃ノ心の大関昇進で、大相撲界に伝わるジンクスがまたひとつ正しいことが証明されました。

そのジンクスとは、「十両で15戦全勝優勝した力士は、みんな大関以上に昇進する」というものです。

 

スポンサーリンク


 

各段優勝の中でもっとも全勝優勝が難しいとされているのが十両です。

幕下以下(7戦)だと毎場所ほとんど全ての段で全勝優勝があります。

幕内でもおよそ1年に1回の割合で15戦全勝優勝が出現します。15日制の場所が今までに404場所。うち全勝優勝が74回あります。(2018年5月場所まで)

しかし、十両で15戦全勝優勝が出たのはわずかに5回。およそ80場所に1回、つまり13年に1回見れるか見れないほど難しいものなのです。

十両は各段の中で一番人数が少なく、実力が同じぐらいの力士が集まり突出して力の強い力士も出にくいのも一因でしょうか。

 

十両で15戦全勝優勝した力士

場所 力士 地位 最高位
1955年03月 栃光 西3 大関
1961年11月 内田(豊山) 西7 大関
1963年11月 北の富士 西5 横綱
2006年03月 把瑠都 東11 大関
2014年09月 栃ノ心 西5 (大関)

今回の栃ノ心の大関昇進で、十両で15戦全勝優勝した5人がすべて大関以上に昇進。

横綱まで昇進したのは今までに北の富士ただひとり。栃ノ心には続いてもらいたいもんですね。

 

以下、十両15戦全勝優勝の詳細です。

 

スポンサーリンク


 

栃光 1955年3月場所

◆西十両3枚目

日目 対戦相手
初日 鬼竜川(東十両3)
2日目 玉風(東十両4)
3日目 芳野嶺(西十両4)
4日目 白龍山(東十両1)
5日目 福ノ里(東十両2)
6日目 平鹿川(東十両14)
7日目 星甲(東十両5)
8日目 楯甲(西十両6)
9日目 大田山(東十両17)
10日目 起雲山(東十両18)
11日目 大蛇潟(西前頭16)
12日目 白雄山(西十両9)
13日目 若ノ海(西前頭17)
14日目 前ノ山(西十両7)
千秋楽 泉洋(西前頭15)

15日制で初めて十両で全勝優勝を果たしたのは栃光。今回大関に昇進した栃ノ心にとって春日野部屋の大先輩にあたります。

西の3枚目という高い地位にいたので幕内力士とも3人対戦していますが、ことごとく撃破。

1962年5月場所後に、同じ部屋の栃ノ海と共に大関に昇進。春日野部屋からの大関昇進はこのとき以来となります。

 

内田 1961年11月

◆西十両7枚目 のちの大関豊山。

日目 対戦相手
初日 栗家山(東十両6)
2日目 八染(東十両8)
3日目 高錦(西十両6)
4日目 大矢崎(西十両9)
5日目 羽子錦(東十両7)
6日目 追手山(西十両3)
7日目 福田山(西十両2)
8日目 宮ノ花(東十両11)
9日目 及川(東十両13)
10日目 朝ノ海(東十両9)
11日目 芳野嶺(西十両17)
12日目 広川(東十両12)
13日目 新川(東十両2)
14日目 大野咲(西十両4)
千秋楽 天山(西十両5)

東農大相撲部で大活躍し、1961年3月場所に幕下10枚目格付出しという破格の待遇で初土俵。

わずか5場所目での快挙。翌場所の新入幕で豊山に改名し、あっという間に大関に昇進。1963年3月、初土俵から2年目のことでした。

大鵬・柏戸が土俵に君臨する時代において、次に横綱になるのを期待されましたが、大関34場所を務めながら1回も優勝することはできませんでした。

 

北の富士 1963年11月

◆西十両5枚目

日目 対戦相手
初日 大雄(東十両5)
2日目 黒獅子(東十両4)
3日目 若天龍(西十両3)
4日目 若見山(西十両2)
5日目 花光(東十両6)
6日目 河内山(西十両7)
7日目 追手山(東十両16)
8日目 宮柱(東十両11)
9日目 玉乃嶋(西十両15)
10日目 浅瀬川(西十両6)
11日目 東錦(西十両9)
12日目 荒波(東十両1)
13日目 天水山(東十両7)
14日目 北ノ国(西十両10)
千秋楽 広川(西前頭15)

十両5場所目での快挙。

十両で15戦全勝した勢いで、翌場所の新入幕でも13勝2敗の好成績で敢闘賞を受賞。その次の場所では新小結に昇進しました。

十両 → 平幕1場所 → 三役(小結・関脇)のスピード昇進は、昭和以降では北の富士、大錦、若の里、琴光喜、逸ノ城の5人だけ。

十両で15戦全勝を果たした力士では、いまのところ唯一の横綱。

 

把瑠都 2006年3月場所

◆東十両11枚目

日目 対戦相手
初日 鶴竜(西十両11)
2日目 北勝岩(東十両12)
3日目 光法(東十両13)
4日目 須磨ノ富士(西十13)
5日目 海鵬(東十両8)
6日目 泉州山(西十両12)
7日目 大翔大(東十両7)
8日目 玉力道(西十両14)
9日目 宝智山(東十両14)
10日目 豊真将(東十両5)
11日目 霜鳥(西十両9)
12日目 土佐ノ海(西十両1)
13日目 猛虎浪(西十両3)
14日目 旭南海(西十両6)
千秋楽 隆乃若(西十両7)

北の富士から約43年ぶりに十両で15戦全勝優勝を果たしました。

十両2場所目の2005年11月場所初日前に虫垂炎にかかり休場。幕下落ちしてから十両に復帰した場所での快挙。

15戦全勝を達成し、NHK大相撲中継千秋楽の解説者で、前回の十両15戦全勝達成者の北の富士さんから「北の富士賞」が贈られることになりました。中身は金一封だったらしい?

新十両だった2005年9月場所では、14日目に13連勝とつっぱしっていた豊ノ島に勝って全勝を阻止したこともあります。

 

栃ノ心 2014年9月場所

◆西十両5枚目

日目 対戦相手
初日 玉飛鳥(東十両6)
2日目 琴勇輝(西十両4)
3日目 朝赤龍(東十両7)
4日目 徳真鵬(東十両8)
5日目 誉富士(東十両2)
6日目 富士東(西十両6)
7日目 阿夢露(西十両1)
8日目 双大竜(西十両2)
9日目 翔天狼(東十両3)
10日目 臥牙丸(西十両3)
11日目 徳勝龍(東十両1)
12日目 旭日松(東十両11)
13日目 明瀬山(東十両13)
14日目 隠岐の海(西前頭15)
千秋楽 青狼(西十両10)

2010年7月に小結まで昇進しながら、ケガのため幕下にまで陥落。

前場所に十両に復帰して13勝2敗で優勝したのに続く連続優勝。

幕内復帰後はいぜんよりも前に出る力も増して成績も安定。2015年9月場所で小結に復帰にとどまらず、ついに初優勝から大関へと駒を進めました。

 

千秋楽に敗れ全勝を逃す

初日から14連勝しながら最後の一番に敗れ、惜しくも全勝優勝ならなかったのは次の2人。

場所 力士 地位 千秋楽の相手
1943年01月 東富士 東十両2 若瀬川(西前頭12)
2014年03月 豊真将 西十両2 大道(東十両5)

いずれも対戦相手の成績は7勝7敗。勝ち越しに対する執念のほうが全勝優勝よりも上回ったってことか。

東富士は前場所、東十両筆頭で7勝4敗と勝ち越し&新入幕に王手をかけた状態から終盤4連敗して負け越しという屈辱からの14勝1敗の好成績。翌場所新入幕し1944年11月場所では横綱双葉山を破るなど活躍し、のちに横綱に。

豊真将は前場所の直前に虫垂炎の手術を受けた影響で全休したことにより十両に陥落。好成績で完全に復活かと思われましたが、7月場所の相撲で十字靭帯損傷などの大ケガを負い再起不能に。幕下まで落ち14勝1敗の成績をあげてから1年もたたない2015年1月を最後に引退を余儀なくされました。

豊真将は2009年5月場所、東前頭筆頭で初日から14連敗。千秋楽に嘉風を寄り切りで破り15戦全敗の危機を脱出しました。初日14連勝からの1敗と、初日14連敗からの1勝の両方を経験したのは豊真将だけです。

 

15日制以外での十両全勝優勝

15日制以下でも十両で全勝優勝するのは難しく、記録に残っているのは次の4例。

場所 力士 地位 成績
1929年01月 武蔵山 西十両4 11戦全勝
1929年05月 清水川 西十両1 11戦全勝
1934年05月 出羽湊 東十両3 11戦全勝
1935年01月 笠置山 西十両3 11戦全勝

武蔵山は横綱、清水川は大関まで昇進。出羽湊と笠置山も関脇まで昇進しました。

やはり十両で全勝する力のある力士は出世しますね。

 

幕下以下の15戦全勝は?

戦後間もなくの力士の数が少なかったころは、取組数確保のために幕下以下の力士も15番取組をおこなっていたこともありました。

幕下以下で15戦全勝を成し遂げた力士はいませんでした。

◆各段の最高成績者(15番)

成績 力士
幕下 13勝2敗 若嵐(1949.5)
幕下 13勝2敗 二豊山(1952.5)
幕下 13勝2敗 若ノ海(1952.9)
幕下 13勝2敗 芳野嶺(1953.1)
三段目 13勝2敗 能代海(1949.5)
三段目 13勝2敗 豊瀬川(1950.1)
三段目 13勝2敗 小林(1951.5)
序二段 14勝1敗 柏潟(1950.9)
序ノ口 12勝3敗 太刀風(1949.10)
序ノ口 12勝3敗 朝昇(1950.1)
序ノ口 12勝3敗 南秋山(1950.1)
序ノ口 12勝3敗 常ノ浦(1951.5)
序ノ口 12勝2敗1休 光ノ海(1951.5)

*能代海はのちの幕内・大ノ浦

*小林はのちの小結・時錦

*朝昇はのちの幕内・福ノ海

*南秋山はのちの小結・若ノ海

 

スポンサーリンク


 

関連記事

【大相撲記録】15戦全敗した力士

【大相撲記録】15日間ヌケヌケ(勝ち負け交互)の星取

大相撲記録INDEXへ

 

「大相撲」カテゴリーの記事

大相撲の話題

大相撲ガイド:大相撲の基礎知識を解説します

大相撲記録

珍決まり手:めったに見られない珍しい決まり手の解説と出現頻度など

大相撲観戦:国技館観戦記や国技館おみやげ情報など

大相撲イベント:大相撲イベント等の記録。

地方巡業:地方巡業の日程など

予想番付:毎場所後に次の場所の幕内と十両の番付を予想してます。

四股名:力士の四股名に関する話題あれこれ

相撲女子

優勝力士一覧

三賞一覧

関取一覧:昭和以降に関取として土俵にあがった力士の一覧です

 

全カテゴリーINDEXへ

 


..

ブログ作成者

ブログ作成者

まるほん(ブログ作成者)
茅ヶ崎 湘南 サザン
大相撲 プロ野球 高校野球
鉄道 歴史 文房具
クイズ 辞書 書籍
TKG ラーメン 唐揚げ カレー
アイドル 松井玲奈 握手会
etc……をこよなく愛する

詳しいプロフィールはこちら

フォローしていただけると嬉しいです。

Twitter @maruhon38


Instagram maruhon38


 

-▶大相撲, ……大相撲記録