【プロ野球記録】チーム開幕連勝記録 西武ライオンズが8連勝で歴代4位タイ
2018年のプロ野球ペナントレースが開幕。
2008年以来10年ぶりの優勝を目指す西武ライオンズは3月30日、札幌ドームでおこなわれた日本ハムとの開幕戦で、3回に7者連続安打で一挙に7点取るなど、15安打11得点で快勝。
勢いにのった西武ライオンズは、4月8日のオリックス戦まで8連勝。
[4/8 結果] L7-4Bs#外崎修汰 選手が満塁のチャンスで2点適時打を放ち逆転に成功すると、#栗山巧 選手 #秋山翔吾 選手 #源田壮亮 選手も打点を挙げて7回に一挙6得点。逆転勝ちで、開幕から負けなしの8連勝としています!#埼玉西武ライオンズ #seibulions #NPB pic.twitter.com/QiMtf7PmM7
— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) April 8, 2018
開幕戦からの8連勝は、1999年の中日ドラゴンズ以来19年ぶりで、史上6球団目という快挙。
外崎、秋山、山川、森、源田、浅村の打撃陣が絶好調。この勢いでどこまで勝ち進むでしょうか。
開幕から8連勝以上の記録を残したチームを紹介します。
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チーム開幕連勝記録(8連勝以上)
連勝 | 球団 | 年 | 最終順位 | |
1 | 11 | 西鉄 | 1954 | 優勝 |
1 | 11 | 中日 | 1999 | 優勝 |
3 | 10 | 南海 | 1955 | 優勝 |
4 | 8 | オリックス | 1989 | 2位 |
4 | 8 | 西武 | 1991 | 優勝 |
4 | 8 | 西武 | 2018 | ? |
開幕からの連勝最高記録は11連勝で、1954年の西鉄と1999年の中日の2回記録されています。
1989年のオリックス以外は優勝しているのはさすがですが、1991年の西武を除いて日本一を逃す結果となっています。
球団別でみると、ライオンズ(西鉄・西武)のみが開幕8連勝以上を複数回(3回)記録しています。
開幕連勝記録詳細
★…先発投手
西鉄(1954年) 11連勝
連勝 | 日付 | スコア | 相手 | 勝利投手 |
1 | 3.27 | 6-5 | 東映 | 西村貞朗 |
2 | 3.28 | 7-2 | 東映 | 川崎徳次★ |
3 | 3.30 | 10-0 | 高橋 | 大津守★ |
4 | 3.31 | 3-2 | 高橋 | 坂上惇 |
5 | 4.3 | 4-0 | 阪急 | 川崎徳次★ |
6 | 4.4 | 12-7 | 阪急 | 河村久文★ |
7 | 4.4 | 4-3 | 阪急 | 坂上惇 |
8 | 4.6 | 5-1 | 大映 | 河村久文 |
9 | 4.7 | 5-1 | 大映 | 大津守★ |
10 | 4.8 | 16-2 | 大映 | 川崎徳次★ |
11 | 4.10 | 7-0 | 近鉄 | 西村貞朗★ |
● | 4.11 | 1-6 | 近鉄 |
巨人を追われて福岡の地へやってきて4年目となった三原脩監督。南海のとのデッドヒートを制しついに初優勝を決めました。
中日(1999年) 11連勝
連勝 | 日付 | スコア | 相手 | 勝利投手 |
1 | 4.2 | 4-3 | 広島 | 落合英二 |
2 | 4.3 | 2-1 | 広島 | 野口茂樹★ |
3 | 4.4 | 10-2 | 広島 | 山本昌★ |
4 | 4.6 | 9-0 | 横浜 | 武田一浩★ |
5 | 4.7 | 4-1 | 横浜 | サムソンリー★ |
6 | 4.8 | 6-1 | 横浜 | 鶴田泰★ |
7 | 4.11 | 6-3 | 阪神 | 中山裕章 |
8 | 4.13 | 6-1 | ヤクルト | 山本昌★ |
9 | 4.14 | 11-6 | ヤクルト | 正津英志 |
10 | 4.15 | 3-0 | ヤクルト | 武田一浩★ |
11 | 4.16 | 6-1 | 巨人 | サムソンリー★ |
● | 4.17 | 3-7 | 巨人 |
スタートダッシュが効いて11年ぶりのリーグ優勝。
90年代最後の年のこの優勝で、星野仙一監督は80年代、90年代、00年代、10年代と4つの世代に渡り優勝を決めた唯一の監督になることができました。
参考
【プロ野球記録】3球団を優勝に導いた監督 闘将・星野仙一は中日、阪神、楽天で優勝
南海(1955年) 10連勝
連勝 | 日付 | スコア | 相手 | 勝利投手 |
1 | 3.26 | 4-0 | 阪急 | 戸川一郎 |
2 | 3.27 | 6-5 | 阪急 | 宅和本司 |
3 | 3.29 | 8-4 | トンボ | 小畑正治 |
4 | 3.30 | 14-6 | トンボ | 戸川一郎 |
5 | 3.31 | 4-0 | トンボ | 中村大成★ |
6 | 4.2 | 8-5 | 西鉄 | 戸川一郎 |
7 | 4.3 | 6-1 | 西鉄 | 宅和本司★ |
8 | 4.5 | 5-4 | 近鉄 | 小武方信一 |
9 | 4.6 | 6-2 | 近鉄 | 野母得見★ |
10 | 4.7 | 5-1 | 近鉄 | 黒木貞男★ |
● | 4.9 | 3-4 | 毎日 |
開幕10連勝で勢いにのった南海は、史上最高の99勝をあげパリーグ優勝を果たしました。
5連勝目となる3月31日のトンボ戦は、往年の大投手スタルヒンを打ち崩しての勝利。
ちなみにノムさんがキャッチャーのレギュラーをつかむのは翌年のことです。
オリックス(1989年) 8連勝
連勝 | 日付 | スコア | 相手 | 勝利投手 |
1 | 4.9 | 8-0 | 近鉄 | 佐藤義則★ |
2 | 4.11 | 6-4 | ロッテ | 伊藤隆偉 |
3 | 4.12 | 16-8 | ロッテ | ホフマン★ |
4 | 4.12 | 8-2 | ロッテ | 酒井勉★ |
5 | 4.16 | 6-1 | 日本ハム | 佐藤義則★ |
6 | 4.17 | 4-2 | 日本ハム | 山沖之彦★ |
7 | 4.18 | 5-4 | ダイエー | 山内嘉弘 |
8 | 4.19 | 8-5 | ダイエー | ホフマン★ |
● | 4.20 | 1-3 | ダイエー |
阪急からオリックスに球団名が変わった最初のシーズン。
1989年のパリーグは近鉄・オリックス・西武の3球団による熾烈な優勝争いで、最後まで行方が読めない展開に。
結局オリックスはパリーグ最多の72勝をあげながら、優勝した近鉄に勝率でわずか1厘届かないゲーム差無しの2位に終わりました。3位の西武も勝率がさらに1厘少ないだけで首位とのゲーム差0.5の3位でした。
オリックス快進撃の一因は、ブーマー、松永、石嶺、藤井、門田といった長距離砲が揃うブルーサンダー打線が絶好調だったこと。
しかし、9月25日のダイエー戦で31号ホームランを放った門田が、出迎えのブーマーとのハイタッチで脱臼。数試合戦線離脱したことが響いて、掴みかけた優勝をのがしてしまいました。
西武(1991年) 8連勝
連勝 | 日付 | スコア | 相手 | 勝利投手 |
1 | 4.6 | 14-2 | ロッテ | 渡辺久信★ |
2 | 4.9 | 15-3 | オリックス | 渡辺智男★ |
3 | 4.10 | 9-6 | オリックス | 郭泰源★ |
4 | 4.11 | 4-0 | オリックス | 工藤公康★ |
5 | 4.13 | 9-8 | ダイエー | 鹿取義隆 |
6 | 4.14 | 5-3 | ダイエー | ヤング★ |
7 | 4.16 | 6-2 | 日本ハム | 渡辺智男★ |
8 | 4.17 | 7-3 | 日本ハム | 工藤公康★ |
● | 4.19 | 0-5 | 近鉄 |
西武ライオンズ黄金期後期の最強時期を体現した年。この年ももちろん日本一となりました。
ほぼ1年変わらない最強のスタメン。相手を震え上がらせるまるでスキのない打線です。
1.(二)辻発彦
2.(右)平野謙
3.(中)秋山幸二
4.(一)清原和博
5.(指)デストラーデ
6.(三)石毛宏典
7.(左)---
8.(捕)伊東勤
9.(遊)田辺徳雄
7番の外野手が、安部理、吉竹春樹、笘篠誠治、羽生田忠克、森博幸らで入れ代わるだけでほぼ固定のメンバーで戦い抜きました。
ちなみにヤングは6連勝目であげた1勝が日本プロ野球で唯一の勝利。翌年で退団してしまいました。あまり制球がよくなかったらしいです。
西武(2018年) 8連勝
連勝 | 日付 | スコア | 相手 | 勝利投手 |
1 | 3.30 | 11-2 | 日本ハム | 菊池雄星★ |
2 | 3.31 | 7-2 | 日本ハム | 多和田真三郎★ |
3 | 4.1 | 4-1 | 日本ハム | ウルフ★ |
4 | 4.3 | 7-4 | ソフトバンク | 十亀剣★ |
5 | 4.4 | 2-1 | ソフトバンク | カスティーヨ★ |
6 | 4.6 | 5-1 | オリックス | 菊池雄星★ |
7 | 4.7 | 6-3 | オリックス | 多和田真三郎★ |
8 | 4.8 | 7-4 | オリックス | 武隈祥太 |
● | 4.10 | 2-5 | ロッテ |
開幕戦から7戦目まで、すべて先発投手に勝ち星がついたのは史上初。
7連勝目の4月7日の9回表、内野にあがったフライを内野にいた5人全員がお見合いして二塁打にしてしまうという、連勝して勢いがあるチームらしからぬ珍プレイも出ています。
参考 開幕7連勝したチーム
阪神(1938)、巨人(1941)、毎日(1952)、阪神(2002)、巨人(2013)
※太字は優勝
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