【プロ野球記録】継投でノーヒットノーラン
2020/06/26

プロ野球ではノーヒットノーランが92回記録されています。(2019年9月14日現在)
その他にも、2人以上による継投のノーヒットノーランが公式戦で4度、オールスター戦と日本シリーズで各1回ずつ達成されています。
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達成日・球団 | 投手 | 相手 |
---|---|---|
1941年06月22日 黒鷲 (後楽園) | 中河美芳 石原繁三 | 2-0 名古屋 |
1941年08月02日 阪急 (西宮) | 江田孝 森弘太郎 | 2-0 名古屋 |
2006年04月15日 日本ハム (福岡ドーム) | 八木智哉 武田久 MICHEAL | 1-0 ソフトバンク |
2017年06月14日 巨人 (東京ドーム) | 山口俊 マシソン カミネロ | 3-0 ソフトバンク |
やられた相手は名古屋軍2回、ソフトバンク2回ときれいに分かれています。
1941年06月22日 黒鷲
○黒鷲 2-0 名古屋●(後楽園)
投手 | 投球回数 | 四球 |
---|---|---|
中河美芳 | 5・1/3 | 5 |
石原繁三 | 3・2/3 | 3 |
・捕手 清家忠太郎
・最後の打者 三浦敏一(三振)
先発の中河は本来は一塁手。どんな送球でも柔らかい足腰でキャッチする美技で人気を博した一塁手も投手不足でマウンドに上がることがしばしば。
5回まで無安打に抑えましたが6回に四球を連発し一死満塁にしたところで石原に交代。
2人の打者を打ち取りピンチを脱した石原はその後ヒットを許さず、史上初めて継投でノーヒットノーランを達成しました。
1941年08月02日 阪急
○阪急 2-0 名古屋●(西宮)
投手 | 投球回数 | 四球 |
---|---|---|
江田孝 | 7・2/3 | 5 |
森弘太郎 | 1・1/3 | 0 |
・捕手 日比野武
・最後の打者 吉田猪佐喜(一邪飛)
阪急の先発は、プロ未勝利のルーキー江田。7回まで無安打で快調に飛ばすも8回になって四球を3つ出し満塁になったところで森にスイッチ。
この年30勝をあげたエース森は難なくピンチを脱出し、9回も三者凡退で継投ノーヒットノーラン完成。江田はうれしいプロ初勝利となりました。
森は、同じ年の10月27日に名古屋戦で単独のノーヒットノーランを達成しています。
1年間に2回も継投でノーヒットノーランを喫した名古屋軍は、上記2試合のほかに7月16日に中尾輝三(巨人)、10月27日に森弘太郎(阪急)からもノーヒットノーランを喫しました。
1年間に4回も無安打に抑え込まれたのは1941年の名古屋軍だけ。チーム打率もリーグ最下位の.182と低迷しました。
2006年04月15日 日本ハム
○日本ハム 1-0 ソフトバンク● 延長12回(福岡ドーム)
投手 | 投球回数 | 四球 |
---|---|---|
八木智哉 | 10 | 4 |
武田久 | 1 | 0 |
MICHEAL | 1 | 2 |
・捕手 高橋信二-中嶋聡
・最後の打者 井手正太郎(三振)
日本ハムの先発・八木智哉が10回を無安打に抑え降板。続く武田久とMICHEAL(マイケル中村)もヒットを許さず、12回表にようやく手に入れた1点を守って継投によるノーヒットノーランを達成しました。勝ち投手は武田久。MICHEALにセーブが付きました。
2017年06月14日 巨人
○巨人 3-0 ソフトバンク●(東京ドーム)
投手 | 投球回数 | 四球 |
---|---|---|
山口俊 | 6 | 4 |
マシソン | 2 | 0 |
カミネロ | 1 | 2 |
・捕手 小林誠司
・最後の打者 松田宣浩(三振)
DeNAからFAで加入した山口俊の移籍後初登板試合。
山口は2018年7月27日(中日戦)に単独でノーヒットノーランを達成しました。
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1971年に行われたオールスターゲーム第1戦で継投によるノーヒットノーランが達成されました。
○全セ 5-0 全パ●(西宮)
投手 | 投球回数 | 四球 |
---|---|---|
江夏豊(阪神) | 3 | 0 |
渡辺秀武(巨人) | 2 | 0 |
高橋一三(巨人) | 1 | 1 |
水谷寿伸(中日) | 0・1/3 | 0 |
小谷正勝(大洋) | 2・2/3 | 0 |
・捕手 田淵幸一-大矢明彦
・最後の打者 張本勲(遊直)
先発・江夏豊が9連続三振を奪った伝説の試合での快挙。
他の投手もパリーグ打線を四球1つ失策1つだけに抑え込みました。
オールスターでは1人3イニングまでしか投げられないので、必然的に継投になるんですがね。
この試合、江夏はホームランを打ってます。
江夏が公式戦でノーヒットノーランを達成した試合(1973年8月30日・中日戦)でもサヨナラホームランで決着をつけており、江夏がノーヒットノーランにかかわった試合はどちらも自ら祝砲をあげたことになります。
日本シリーズ
中日が3勝1敗と王手をかけた2007年の日本シリーズ第5戦で、継投による完全試合が達成されました。
○中日 1-0 日本ハム●(ナゴヤドーム)
投手 | 投球回数 |
---|---|
山井大介 | 8 |
岩瀬仁紀 | 1 |
・捕手 谷繫元信
・最後の打者 小谷野栄一(二ゴロ)
中日は2回に犠牲フライで先制。
先発の山井は8回を86球でパーフェクトに抑えますが、落合監督は9回に守護神・岩瀬を投入。
岩瀬は9回を三者凡退に仕留め、プロ野球史上初の継投による完全試合で中日が53年ぶり2回目の日本一になりました。
交代か続投か。ファンの間でも議論が沸騰。どちらが正しかったのかは答えの出ないまま、プロ野球が無くならないかぎりずっと論じられ続けていくでしょう。
山井は2013年6月28日(DeNA戦)に単独でノーヒットノーランを達成。
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