【プロ野球記録】両チーム合わせて28四死球の新記録(2017年4月1日 広島阪神戦)
2017/04/12
2017年4月1日に広島マツダスタジアムでおこなわれた広島vs阪神の試合は、延長10回の末、9-8で広島がサヨナラ勝ちしました。
阪神 230 203 112 1=15
広島 220 011 313 0=13
あっ、これは得点経過ではなくて両チームの四死球の数。
両チーム合わせた四死球の数なんと28。
そのうち死球が1つあるので、四球は27。
9回までで四球26個というのはプロ野球タイ記録。10回に入ってとうとう新記録の27個となってしまいました。
ちなみに得点経過のスコアはこちら
阪神 420 002 000 0 =8
広島 300 022 100 1X =9
激しく点を取り合う試合でした。試合時間は5時間24分にも及びました。
四死球の内訳(打者)
両チームの四死球の内訳。
阪神 | 四死球 | 備考 |
髙山俊 | 3 | |
福留孝介 | 3 | |
原口文仁 | 3 | |
糸井嘉男 | 2 | |
鳥谷敬 | 2 | |
上本博紀 | 1 | |
糸原健斗 | 1 | 死球 |
合計 | 15(1) |
*ルーキーの糸原はプロ初打席で死球。阪神のルーキーだと2015年の江越以来。
広島 | 四死球 | 備考 |
安部友裕 | 3 | |
菊池涼介 | 2 | |
丸佳浩 | 2 | |
エルドレッド | 2 | |
田中広輔 | 1 | |
新井貴浩 | 1 | |
小窪哲也 | 1 | |
會澤翼 | 1 | |
合計 | 13 |
与四死球の内訳(投手)
両チームの与四死球の内訳。
阪神 | 与四死球 | 備考 |
岩貞祐太 | 5 | 先発 |
松田遼馬 | 1 | |
髙橋聡文 | 0 | |
桑原謙太朗 | 0 | |
藤川球児 | 3 | |
マテオ | 4 | |
ドリス | 0 | 敗 |
合計 | 13 |
こんなみんながたくさん四球出しながらも、敗戦投手になったのは四球を1個も出していないドリスでした。
広島 | 与四死球 | 備考 |
岡田明丈 | 7 | 先発 |
中田廉 | 2 | |
薮田和樹 | 1 | 死球 |
今村猛 | 1 | |
ジャクソン | 1 | |
中﨑翔太 | 3 | 勝 |
合計 | 15(1) |
*先発岡田投手の7与四死球はちょっとひどい。混戦の引き金を引いたかもしれないですね。3与四球と多めの中﨑投手が勝ち投手に。
80年前の26四球
前回1試合26四球の記録が出たのは、80年前の1937年のこと。
1937年9月12日に後楽園球場でおこなわれたライオンvs金鯱の試合でした。
◆得点スコア
金鯱 060 000 000=6
ライ 710 000 00×= 8
1回裏と2回表に26四球のうち13四球が絡んで大量得点が入り、そのまま勝負がついた形になりました。
◆四球内訳(打者)
金鯱 | 四球 |
黒沢俊夫 | 3 |
瀬井清 | 3 |
小林利蔵 | 2 |
小林茂太 | 2 |
島秀之助 | 1 |
江口行男 | 1 |
矢野槙雄 | 1 |
相原輝夫 | 1 |
松元三彦 | 1 |
合計 | 15 |
*2回表には四球で満塁と走者を溜めてから矢野槙雄選手の満塁ホームランが飛び出しています。
ライオン | 四球 |
水谷則一 | 3 |
大友一明 | 3 |
藤浪光雄 | 1 |
浅原直人 | 1 |
柳沢騰市 | 1 |
近藤久 | 1 |
桜井七之助 | 1 |
合計 | 11 |
◆与四球内訳(投手)
金鯱 | 与四球 | 備考 |
中山正嘉 | 3 | 敗 |
松元三彦 | 6 | |
鈴木鶴雄 | 2 | |
合計 | 11 |
ライオン | 与四球 | 備考 |
近藤久 | 3 | 勝 |
桜井七之助 | 12 | |
合計 | 15 |
四球26を出した乱戦も試合時間はなんと1時間44分しかかかりませんでした。
ちなみに与四球の1試合個人最多記録は1994年7月1日の野茂英雄(近鉄)の16四球。16個もの四球を出しながらも黄金期(リーグ5連覇中)の西武ライオンズ相手に3失点完投勝ちしています。
〈参考文献〉
・「プロ野球データブック《最新版》」(宇佐美徹也/講談社文庫)
〈参考サイト〉
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