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東京メトロミステリーラリーに挑戦 その2 問答三 ぶらり途中下車お寺めぐりの旅
2019/10/29
2016年10月25日から11月27日にかけて、東京国立博物館で開催されていた特別展「禅-心をかたちに-」を記念して東京メトロで「東京メトロ ミステリーラリー」が実施されました。
挑戦レポその2では問答三を解きます。
問答一・問答二はこちら
東京メトロミステリーラリーに挑戦 その1 問答一・問答二 難問だった当てはめパズル
問答二を解いて出た答え、千代田線「千駄木」駅にやってきました。
この千駄木が問答三の舞台になります。
問答三
ただし千駄木駅にスタンプは置いてなくて、駅周辺の3つの寺を巡って6つの禅語を集めて、それを元に暗号を解いて次に行く駅を導きだします。
行くべきお寺の名前は、駅名を伏せた形でリーフレットに載っています。
これを元に順番に回っていきます。
出口は1番の団子坂方面改札。
1番出口の真正面には「団子坂下」の交差点。
ミスタードーナツ千駄木ショップを左手に見ながらまっすぐ道を進んでいきます。
この道を5~7分歩いた先に3つのお寺があります。
この辺の地名は台東区谷中になるんですね。
興禅寺
まずは千駄木駅から一番遠い興禅寺から。
道をまっすぐ進んで行くと観智院というお寺が見えてくるのですが、手前の路地を左に曲がって進んでいきます。
途中で犬に吠えられながらもめげずに歩いて行き興禅寺に到着。
興禅寺は天海が開基した臨済宗興聖寺派の寺院。
寺の正面左に問答三の謎解きパネルが設置されていました。
(一)随所作主「ずいしょにしゅとなる」
何ものにもとらわれない真の自由人となることで、環境や境遇に左右されずに、自分の意思と判断で行動する姿勢を持って生きること。
(二)看脚下「かんきゃっか」
直接的な意味では「足下を見なさい」から転じて「履き物をそろえましょう」ということ。また、自分の足下を顧みるとは自分が今どういう立場にいるか、よく見極めて事に当たれという意味も込められている。
興禅寺ではこの2つの禅語をゲット。
全生庵
来た道を引き返す形で次に向かうのは全生庵。
大通りに面しているのですぐ分かります。
1883年(明治16年)、山岡鉄舟により創建された臨済宗国泰寺派の寺院。
落語家の初代三遊亭圓朝の墓があり、毎年8月11日あたりに谷中圓朝まつりや圓朝寄席などの落語イベントが催されます。
圓朝が収集した幽霊画コレクションが保存されていて圓朝まつりの際には一般公開されます。
謎解きパネルは正面入り口右に設置。
(三)不思善不思悪「ふしぜんふしあく」
善いことも悪いことも考えるな。善悪の軸に当てはめてしまうと、物事の本質を見失ってしまう。この考えないところに本当の心の働きがあるということ。
(四)無念無想「むねんむそう」
なにものにも執着せず、固執せず、自由な心でいられること。囚われていることを手放すことで心の自由が得られるということで、まさに坐禅や禅の修行の基本の心とされる。
天龍院
最後3つ目のお寺は全生庵とは道路を挟んでほぼ反対側にありました。
天龍院は梅岩によって1630年(寛永7年)に神田で創建された臨済宗妙心寺派の寺院。
1648年(慶安元年)に神田寺町へ、1701年(元禄10年)に谷中の地に移転しました。
天龍院に設置の謎解きパネル
(五)冷暖自知「れいだんじち」
水が冷たいか暖かいかは人から言われるよりも自ら飲んでみれば分かるという例えを語にしている。真の悟りは人から言われて得るのではなく、自らの力で実践してはじめて得るものということ。
(六)手がなくて鍬を持つ「てがなくてくわをもつ」
鍬を持っても持ったと思わねば空手と同じ。普段仕事をする時、仕事をしても仕事をしたと思わないこと。その時が一番能率が上がっている時ということ。
ミステリーラリーとは関係ないですが、この「手がなくて鍬を持つ」の語を検索してみたら、結果に「鍬を持つ手がふるえてる」の歌詞が出てくるオヨネーズの麦畑(1989年)が混じっていて、あまりの懐かしさに震えてしまいました。
さて次の駅は!
さあ、6つの禅語が集まりました。
これを元に次に行くべき駅を求めますよ。
まず6つの禅語をひらがなで並べます。
(一) ずいしょにしゅとなる
(二) かんきゃっか
(三) ふしぜんふしあく
(四) むねんむそう
(五) れいだんじち
(六) てがなくてくわをもつ
これを暗号に当てはめていきます。
(あ)だったら、(六)の禅語の9番目の文字ということで、すべてを当てはめていくと
(あ)も (え)ん (き)ち
(い)ん (お)な (く)ょ
(う)ぜ (か)か (け)う
(あ)から(け)までを順番に並べると「もんぜんなかちょう」
次は東西線の「門前仲町」です。
スタンプラリーで発見した興味深いお店
スタンプラリーをやっていておもしろいのは、普段では降りることのない駅でスタンプを押すためだったりの為に途中下車することがあること。
今回の千駄木駅もこのミステリーラリーが無ければ、今後も降りる可能性がきわめて低かったんじゃないかと思う駅でした。
千駄木駅で初めて下車したことにより、駅を出て信号を渡った所にあるおもしろそうな店を発見しました。
仏像を生活の中で楽しむがコンセプト カジュアルな仏像の店「イスム谷中店」
鉄道を利用して色んな駅をめぐるスタンプラリー。
途中下車した沿線の駅で、思いがけない新しい店・スポットとの出会い。
これまさしくスタンプラリーの醍醐味とはいえないでしょうか。
電車をたくさん利用してもらいたい鉄道会社。わくわくするような新しい発見に出会う参加者。双方にとってメリットのある企画ですね。
さあ、次はラストスパートの問答四・問答五。
無事、スタンプ達成のプレゼントはもらえるのか。
東京メトロミステリーラリーに挑戦 その3 問答四・最終問答 ラストスパート!いざ東京国立博物館へ
東京メトロミステリーラリーに挑戦 その1 問答一・問答二 難問だった当てはめパズル
2016年10月25日から東京メトロミステリーラリーが実施されます(特別展「禅-心をかたちに-」開催記念)
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