オリンピック出場茅ヶ崎出身2選手(高橋賢次選手・小俣夏乃選手)のリオ五輪報告会(2016年9月18日)
2020/06/11

2016年9月18日、茅ヶ崎市出身でリオデジャネイロオリンピックに出場した高橋賢次選手(セーリング)と小俣夏乃選手(シンクロナイズドスイミング)の2人を招いて出場報告会が開催されたので行ってきました。
茅ヶ崎市役所分庁舎6階のコミュニティホールで14時からおこなわれた報告会は、オリンピック直後のまだ熱さめやらぬ時期ということで、会場は大勢の市民でいっぱいになりました。
報告会では、市長・来賓の挨拶で始まり、2人の選手のリオ五輪での活躍を映像などを交えながら報告、会場の方と質疑応答、花束贈呈とすすんでいきました。
報告会の模様を一部レポしていきたいと思います。
まずは、オリンピック出場2選手の大会報告から。
スポンサーリンク高橋賢次選手(セーリング)

1982年8月21日生まれ。茅ヶ崎市立第一中学 → 茅ヶ崎西浜高校 → 関東学院大学 → 現在、トヨタ自動車東日本に所属。
今回のリオ五輪は牧野幸雄選手(トヨタ自動車東日本)とペアで49er級に出場。
2012年のロンドン五輪に続き2回目の出場。
セーリングは4日間で10レースをおこない順位を決めます。2日目終わった時点で5位とメダルを狙える位置にいましたが、3日目12位となり、最終4日目には前回ロンドンと同じ18位という結果になってしまいました。
3日目のフィニッシュ前には猛烈な嵐にみまわれて軽く遭難しかけたとか。ヨットの一部部品もぐちゃぐちゃになるなど、今までのレースとは著しく感覚が違う感じになり成績も落ちていってしまいました。
メインスタジアムでおこなわれる競技ではないので、選手村から1時間離れた所に宿を借りていましたが、かなりボロくてお湯が出ないなどのハプニングにも見舞われました。ジカ熱の問題もあり部屋に蚊帳をはる対策もしたそうです。
小俣夏乃選手(シンクロナイズドスイミング)

1996年7月24日生まれ。茅ヶ崎市立中島中学校 → 麻生高校(川崎市) → 現在、国士舘大学2年生。
シンクロナイズドスイミング団体日本代表としてオリンピック初出場し銅メダル獲得!
団体演技では主に下で支える役目を果たしました。
プールに入る前はとても緊張したそうですが、たくさんの練習をつんできたので絶対大丈夫だと言い聞かせて演技にのぞみました。
演技をしている時は周りの歓声とかは聴こえない。フィニッシュで逆立ちしている1人を上げたときだけ歓声が聴こえてきた。
井村コーチの指導はやはりきつかった。しかしそのおかげでメダルに届きました。
質疑応答
会場に来ている方からの質問に2人が答えるコーナー。
誰が質問してもOKでしたが、小学生の子どもの質問を優先した結果、すべて小学生の質問だけで予定時間がきてしまいました。
Q.なんでシンクロ・セーリングを始めようと思ったのですか?
小俣選手→もともとは競泳をやってました。ドラマ「ウォーターボーイズ」(男子高校生がシンクロに挑む話)を見てマネしてみたら楽しくて始めました。
高橋選手→父親に江ノ島ジュニアヨットクラブに放り込まれたので、自分でやりたいと思って始めたわけではなかった。
Q.好きな動物は?
高橋選手→特に海の生き物が好きというわけではなく……、ライオンかな?
小俣選手→猫が好きで飼っている。癒されてパワーをもらっている。
Q.水泳で全種類泳げるようになったのは何年生のとき?
小俣選手→小学1年生のときには選手コースに入っていたので、そのころには泳げていた。
高橋選手→小学生のころ水泳やってたときは25m泳げていたけど、そのあとはヨットだけ。
Q.競技をやめたいと思ったことはありますか?
高橋選手→小学生のときはずっとやめたいと思っていた。(ヨットスクールが土曜日にあるので)金曜日の夜は怖かった。最初は好きでやってなかった。
小俣選手→何度かあるけど、結果を残して試合を終えると、やっててよかったなと思えた。
Q.つらかった時に励ましてくれたものは?
小俣選手→お守りを持っていくと大丈夫。あと猫(こたろー)の写真。
高橋選手→子供が「ヨットがんばれ」と書いてくれた手紙を読み返す。
Q.次のオリンピックには出たいですか?
小俣選手→出たいと思ってます。
高橋選手→東京オリンピックのセーリングは江ノ島で開催。小学校3年の時にヨットを始めたのが江ノ島。オリンピック選手として江ノ島に帰ってこれたらこんなにすばらしいことはないと思っている。
Q.ごはんはどのくらい食べますか?
高橋選手→1日5,500カロリー摂れと言われている。体重は80キロぐらいがベスト。リオではたくさん食べました。
小俣選手→シンクロの選手は食べるイメージ。多い人は5,250カロリー食べている人もいる。自分の場合は食べるときで3,000カロリー、食べないときで2,000カロリーちょいぐらい。
Q.1週間のうち、お休みはどれくらい?
小俣選手→合宿中は10日に1回。
高橋選手→リオでは乗れるときは乗っていた。風が強すぎる弱すぎるときは休める。基本的には毎日練習。
Q.最初は怖くなかったですか?
高橋選手→小さいときは怖かったという記憶はない。
小俣選手→小さい頃は怖くなかった。今の某コーチによる練習のメニューの方がほうが怖い(笑)
Q.4年後オリンピックに出れるとしたら、どんな結果を残したいですか?
小俣選手→今回よりいい色のメダルを取りたい。
高橋選手→メダルを取りたいという気持ちはあります。
大人だと聞きにくくて遠慮してしまうような事も、小学生たちはがんがんに質問してきましたね。
スポンサーリンク記念の皿を市長に贈呈
両選手に恩師等から花束の贈呈がおこなわれたあと、茅ヶ崎市長へ両選手から記念のお皿の贈呈がおこなわれました。

お皿にはそれぞれの競技の選手団全員の名前が記されています。

セーリング日本代表選手団の名前が入った記念皿。

水泳日本代表選手団の名前が入った記念皿。
展示物
会場には実際に競技で使用した品も展示してありました。

ライフジャケットとハーネス(セーリング)

ターンバックル(セーリング)

ハット(髪留め)とノーズクリップ。

トレーニング用の重り(2kg)
そして会場の一角に大きく広がった日本の国旗のようなもの。

これはロンドン五輪で使用したセール(帆)で追い風の時に使うものです。
リオ五輪で使用したセールはまだ運搬中で日本には帰ってきていませんでした。
実際にリオ五輪で闘ってきた2人による貴重なお話を聴くことができました。
たいへん素晴らしい機会でした。
お二人がまた4年後の東京五輪でも活躍できますように、また茅ヶ崎出身の選手が1人でも多く東京五輪に出場できることを願ってやみません。
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