【高校野球】夏の甲子園連続出場記録 聖光学院が戦後最高の12年連続出場
2019/07/28
2018年夏の高校野球。福島県大会では聖光学院が決勝で福島商を破って優勝し、甲子園出場を決めました。
聖光学院はこれで2007年から12年連続で夏の甲子園出場。戦後最高記録を更新しました。干支を1周する大記録です。
このほかにも栃木県では、2016年に全国優勝を経験した作新学院が2018年も甲子園出場を決め、これで8年連続。
一方、高知県では2010年から8年連続で甲子園に出場していた明徳義塾が決勝で高知商に敗れてV9はなりませんでした。
ただでさえ難しい甲子園出場を連続で成し遂げるというのは、とてつもないことです。
歴代の「夏の甲子園連続出場記録ランキング」と「都道府県別の最長連続出場記録」を紹介します。(2019年夏現在)
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夏の甲子園連続出場記録ランキング
※6年以上
位 | 年 | 学校 | 期間 |
1 | 14 | 和歌山中 | 1915~1928 |
2 | 13 | 聖光学院(福島) | 2007~2019★ |
3 | 9 | 作新学院(栃木) | 2011~2019★ |
4 | 8 | 智弁和歌山 | 2005~2012 |
8 | 明徳義塾(高知) | 2010~2017 | |
6 | 7 | 早稲田実(東京) | 1922~1928 |
7 | 敦賀商(福井) | 1925~1931 | |
7 | 明徳義塾(高知) | 1998~2004 | |
9 | 6 | 慶応普通部(東京) | 1916~1921 |
6 | 松山商(愛媛) | 1919~1924 | |
6 | 大連商(満州) | 1923~1928 | |
6 | 呉港中(広島)※1 | 1932~1937 | |
6 | 小倉(福岡)※2 | 1946~1951 | |
6 | 松商学園(長野) | 1975~1980 | |
6 | 青森山田 | 2004~2009 |
★…継続中
※1…連続出場期間中に大正中→呉港中へ改称
※2…連続出場期間中に小倉中→小倉→小倉北→小倉へ改称。
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都道府県別 最長連続出場記録
※4年以上。4年以上連続出場の学校が無い場合はその県の最長記録。
北海道
5年 | 駒大苫小牧(南) | 2003~2007 |
4年 | 北海中 | 1935~1938 |
3年 | 旭川竜谷(北) | 1973~1975 |
駒大苫小牧は2004年から2006年まで3年連続甲子園決勝まで進出。2004年と2005年連覇。
北北海道は旭川竜谷の3年連続が最長。
青森
6年 | 青森山田 | 2004~2009 |
この間、県内のライバル光星学院(現・八戸学院光星)を決勝で下すこと3回。
岩手
3年 | 福岡中 | 1927~1929 |
戦後はまだ3年連続出場した高校はありません。
秋田
4年 | 秋田中 | 1931~1934 |
宮城
4年 | 東北 | 1958~1961 |
4年 | 仙台育英 | 1994~1997 |
県内のライバル校2校が記録を分け合ってます。
山形
4年 | 山形中 | 1936~1939 |
4年 | 酒田南 | 1999~2002 |
福島
13年 | 聖光学院 | 2007~2019★ |
★…継続中
戦後最長記録。
茨城
5年 | 竜ヶ崎中 | 1918~1922 |
4年 | 常総学院 | 2006~2009 |
竜ヶ崎中は現在の竜ヶ崎一。
栃木
9年 | 作新学院 | 2011~2019★ |
★…継続中
栃木県勢ではじめて2年連続出場したのは1997年・1998年の佐野日大。
群馬
4年 | 前橋育英 | 2016~2019★ |
桐生中(1934~1936)、前橋工(1979~1981)、桐生第一(1998~2000)と共に3年連続で並んでいた前橋育英が県内新記録となる4年連続。
埼玉
5年 | 花咲徳栄 | 2015~2019★ |
★…継続中
2017年までは、浦和学院(2006年~2008年)と花咲徳栄(2015年~)が3年連続で並んでいましたが、2018年に花咲徳栄が4年連続と県記録を更新。
千葉
3年 | 成田 | 1946~1948 |
3年 | 市船橋 | 1996~1998 |
東京
7年 | 早稲田実 | 1922~1928 |
6年 | 慶応普通部 | 1916~1921 |
4年 | 日大一 | 1968~1971 |
東京代表は第1回の1915年から1937年まで23年連続して早慶(早稲田実、慶応普通部、慶応商工)で出場校を分け合いました。1938年に日大三中が早慶以外では初の東京代表に。
東西に分かれたのちは、それぞれ3年連続が最高。東東京は1980年~1982年の早稲田実(荒木大輔がエースのとき)。西東京は日大三が2003年~2005年と2011年~2013年の2回記録。
神奈川
5年 | 法政二 | 1957~1961 |
4年 | 東海大相模 | 1974~1977 |
法政二は、1960年夏と1961年春にエース柴田勲のもとで夏春連覇を達成。
東海大相模は、1974年から1976年まで原辰徳が主砲としてチームを牽引。
山梨
5年 | 東海大甲府 | 1984~1988 |
4年 | 山梨学院 | 2016~2019★ |
新潟
4年 | 長岡中 | 1918~1921 |
長野
6年 | 松商学園 | 1975~1980 |
5年 | 松商学園 | 1950~1954 |
4年 | 長野師範 | 1916~1919 |
松商学園は6年連続出場中、5年連続出場中のいずれも甲子園で全て初戦敗退。
長野師範は1919年に準優勝。
富山
3年 | 富山商 | 2002~2004 |
石川
4年 | 星稜 | 1989~1992 |
1990年から1992年まで松井秀喜が四番打者で出場。最後は5連続敬遠で敗退。
福井
7年 | 敦賀商 | 1925~1931 |
4年 | 福井商 | 1986~1989 |
4年 | 福井商 | 2005~2008 |
福井商は1986年夏から1990年春まで、春夏合わせて8季連続で甲子園出場の戦後最高記録。
静岡
4年 | 静岡中 | 1924~1927 |
愛知
4年 | 愛知一中 | 1917~1920 |
4年 | 中京商 | 1953~1956 |
愛知一中は現在の旭丘。
中京商は1954年に優勝。4年間全てベスト8以上に進出。
岐阜
4年 | 県岐阜商 | 1984~1987 |
三重
2年 | 松阪商 | 1958・1959 |
2年 | 三重 | 1968・1969 |
2年 | 三重 | 1975・1976 |
2年 | 明野 | 1986・1987 |
2年 | 海星 | 1989・1990 |
2年 | 海星 | 1993・1994 |
2年 | 三重 | 2013・2014 |
これまで7校が2年連続までいきながら、まだ3年連続は無し。
1977年に三重が3年連続を狙いましたが、決勝で海星に敗れました。
滋賀
4年 | 八幡商 | 1988~1991 |
京都
5年 | 平安中 | 1927~1931 |
5年 | 平安 | 1956~1960 |
4年 | 平安中 | 1935~1938 |
1928年と1936年に準優勝。1938年と1956年に優勝。
大阪
3年 | PL学園 | 1983~1985 |
3年 | 大阪桐蔭 | 2012~2014 |
PL学園は桑田清原のKK時代。3年連続決勝に進出し1983年と1985年に優勝。
大阪桐蔭は2012年にエース藤浪のもと春夏連覇を達成。
兵庫
4年 | 第一神港商 | 1924~1927 |
第一神港商は市神港と校名を変え、さらに2016年4月には兵庫商と統合して現在は神港橘となっています。
奈良
4年 | 天理 | 2003~2006 |
和歌山
14年 | 和歌山中 | 1915~1928 |
8年 | 智弁和歌山 | 2005~2012 |
5年 | 智弁和歌山 | 1996~2000 |
4年 | 海草中 | 1937~1940 |
和歌山中は現在の桐蔭。第1回から第14回まで連続で出場し、1921年と1922年で連続優勝。とくに1921年は和歌山中の猛打が爆発。4試合で62安打、打率.358、本塁打3本、三塁打5本、二塁打10本、29盗塁と相手チームは手のほどこしようがありませんでした。
海草中は現在の向陽。1939年と1940年で連続優勝。とくに1939年はエース嶋清一の豪腕が炸裂。全5試合で完封。準決勝と決勝で連続ノーヒットノーランするなど相手チームは手のほどこしようがありませんでした。
岡山
3年 | 倉敷商 | 2008~2010 |
広島
6年 | 呉港中(大正中) | 1932~1937 |
4年 | 広陵 | 1962~1965 |
4年 | 広島商 | 1981~1984 |
呉港中は1934年に大正中から改称。1934年にエース藤村富美男を擁し優勝。
鳥取
4年 | 鳥取一中 | 1926~1929 |
鳥取一中は現在の鳥取西。
島根
3年 | 浜田 | 1979~1981 |
3年 | 浜田 | 1997~1999 |
3年 | 開星 | 2006~2008 |
山口
5大会 | 下関商 | 1938~1940・1946・1947 |
1938年~1940年まで3年連続。戦争による中断をはさんで1946年と1947年にも出場し5大会連続出場。1939年に準優勝。
香川
5年 | 高松商 | 1976~1980 |
1977年夏から1979年夏にかけて堤達郎選手が春夏5大会連続で甲子園ベンチ入り。戦後新学制のもとで初。PLの桑田・清原、早実の荒木らと並ぶ最高記録。
徳島
5年 | 鳴門 | 2012~2016 |
4年 | 徳島商 | 1997~2000 |
愛媛
6年 | 松山商 | 1919~1924 |
高知
8年 | 明徳義塾 | 2010~2017 |
7年 | 明徳義塾 | 1998~2004 |
2002年に優勝。
福岡
6年 | 小倉(小倉中・小倉北) | 1946~1951 |
4年 | 福岡工 | 1937~1940 |
小倉は、旧学制から新学制に切り替わる戦後間もなくのころに6年連続出場。この間、校名が小倉中→小倉→小倉北→小倉と目まぐるしく変わりました。1947年と1948年で連続優勝。
佐賀
3年 | 佐賀中 | 1922~1924 |
3年 | 佐賀中 | 1927~1929 |
長崎
3年 | 海星 | 1966~1968 |
3年 | 海星 | 1971~1973 |
3年 | 長崎日大 | 1998~2000 |
熊本
3年 | 九州学院 | 1998~2000 |
3年 | 熊本工 | 2004~2006 |
大分
2年 | 大分商 | 1979・1980 |
2年 | 津久見 | 1981・1982 |
2年 | 柳ヶ浦 | 1991・1992 |
2年 | 柳ヶ浦 | 2002・2003 |
2年連続が最高でまだ3年連続は無し。
1978年~1980年に大分商、2009年~2011年に明豊が3年連続で決勝進出しています。しかし、大分商が1978年、明豊が2010年と優勝できなかった年にわずか1点差での敗戦で惜しかったです。
宮崎
2年 | 宮崎商 | 1963・1964 |
宮崎代表で連続出場は宮崎商の2年連続が1回のみ。しかも1県1代表制になる前の話だ。
鹿児島
5年 | 樟南 | 1999~2003 |
沖縄
5年 | 沖縄水産 | 1984~1988 |
4年 | 興南 | 1980~1983 |
朝鮮
3年 | 京城中 | 1926~1928 |
満州
6年 | 大連商 | 1923~1928 |
5年 | 大連商 | 1930~1934 |
1926年に準優勝。
台湾
2年 | 台北商 | 1926・1927 |
2年 | 台北一中 | 1929・1930 |
2年 | 嘉義農林 | 1935・1936 |
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