【プロ野球記録】小笠原慎之介(中日)が初登板から2戦連続してリリーフ投手が打たれて白星を逃がす
昨年(2015年)夏の甲子園優勝投手(東海大相模高・ドラフト1位)で中日ドラゴンズのルーキー小笠原慎之介投手が2016年5月31日のソフトバンク戦に先発としてプロ初登板しました。
逃げて行ったデビュー戦白星
5回を1失点に抑え、中日が2-1とリードした展開で勝利投手の権利を手にして降板。リリーフ投手に後を託しましたが、8回裏に4番手の福谷浩司投手が4点を取られ逆転負け。プロ初勝利はお預けとなってしまいました。
◆2016年5月31日
中日 001 100 000 2
ソフ 001 000 04× 5
(中日)小笠原-福-祖父江-福谷
史上初! 2戦連続白星がスルリ
プロ入り2回目の先発は、1週間後の2016年6月7日のオリックス戦。5回を2失点に抑え、中日3-2とリードした時点で再び勝利投手の権利を手にして降板。そのまま1点リードして勝利が目の前になった9回裏、プロ野球新記録の開幕から31試合連続無失点の田島慎二投手がまさかの今シーズン初失点で同点に追いつかれ、2試合連続で勝ち星が逃げて行ってしまいました。(試合は延長12回まで戦って8-3で中日が勝利)
◆2016年6月7日
中日 012 000 000 005 8
オリ 001 100 001 000 3 (延長12回)
(中日)小笠原-祖父江-小川-山井-田島-岡田-福
ドラフト制度発足後、高卒ルーキー投手でデビュー戦に勝利投手の権利を得て降板後、リリーフ投手が打たれて白星が消えたのは小笠原で4人目。2戦連続となると史上初の記録です。
小笠原孝二軍投手コーチと小笠原道大二軍監督が満を持して一軍へ送り込んだ小笠原慎之介投手。次の登板では初白星を期待したいですね。
その他のリリーフ投手が打たれデビュー戦白星が逃げて行った高卒ルーキー投手
1967年 高垣義広(大洋)
鳥取西高出身(ドラフト外)。1967年6月20日の中日戦でプロ初先発。7回1/3を千原陽三郎選手のホームランのみの1失点に抑え、3-1とリードしたところで降板。9回にリリーフした佐々木吉郎投手が打たれ同点にされ、延長11回引き分け。
◆1967年6月20日
大洋 100 002 000 10 4
中日 000 000 102 10 4 (延長11回)
(大洋)高垣-平岡-佐々木-稲川
1993年 牧野塁(オリックス)
山梨学院大付高出身(ドラフト2位)。1993年9月24日のロッテ戦で初先発。1-0とリードした7回表にランナーを残して降板。リリーフした川畑泰博投手、金田政彦投手が打たれて逆転され、勝利投手の権利を残してマウンドを降りたにもかかわらず、敗戦投手になってしまいました。
◆1993年9月24日
ロッテ 000 000 400 4
オリ 001 000 010 2
(オリックス)牧野-川畑-金田-伊藤隆
※鈴木一朗外野手が、8番高田誠捕手の代打として登場し凡退しています。
2000年 河内貴哉(広島)
国学院久我山高出身(ドラフト1位)。2000年5月3日のヤクルト戦でプロ初先発。5回を投げて2失点、3-2とリードしたところで降板。6回表リリーフした苫米地鉄人投手が佐藤真一選手にホームランを打たれるなどして逆転されて、チームも敗戦。
◆2000年5月3日
ヤク 010 102 100 5
広島 010 020 000 3
(広島)河内-苫米地-河野-小山田-ウルソ―-酒井
以上、プロ入り初先発でリリーフが打たれ白星が逃げて行った高卒ルーキー投手たちでした。
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