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国語辞典ナイト5レポ(2) 子ども辞典たほいや

2017年10月1日に渋谷の東京カルチャーカルチャーで開催された「国語辞典ナイト5」

人気コーナーの「たほいや」を小学生用の辞典でやってみようという「子ども辞典たほいや」なるものがおこなわれました。

「たほいや」は1990年代のテレビ番組でも放送され人気を博した広辞苑を使ったゲームです。

 

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「たほいや」とは?

「たほいや」をご存知でない方のために、会場ではスライドで説明がおこなわれました。

でで~ん!と登場したタイトルは「2分でわかるたほいや!」

なんか500兆円欲しくなるようなフォントですね。

 

①親を1人決め、親は辞書からみんなが知らなそうな言葉を探して発表します。

上の画像で親を務めているのは大槻文彦先生。日本初の近代的国語辞典『言海』の編纂者だ。

対する子も、新村出先生(『広辞苑』)、金田一京助先生、山田孝雄(?)先生、諸橋轍次先生(『大漢和辞典』)という豪華版。大先生たちが「知らね~」とかジワる。

 

②子はそれぞれ、もっともらしい言葉の語釈を書きます。

金田一京助先生は「あかすかべい」の語釈を「目地に赤い漆喰を施した塀」とデッチ上げます。

 

③親は子の書いた適当な語釈と広辞苑に書いてある本当の語釈を混ぜて発表します。

 

④子は選択肢の中から本当の語釈だと思う物をを選びます。

 

⑤広辞苑の本当の語釈を当てた人の勝ち!

どうやら金田一先生と諸橋先生が当てたようです。よかったですね。

 

 

子ども辞典たほいや

子ども辞典たほいやは「広辞苑」ではなく、文字通り子供用の辞典を使用します。

「広辞苑」の場合はみんなの耳になじみのない言葉を選びますが、子ども辞典たほいやの場合は、みんなが知っている言葉を選びます。

大人用の辞典に書いてあるような語釈ではなく、いかにも子ども辞典に載っていそうな語釈を考えます。

あとは本家たほいやと同じ。正しい語釈の中にフェイクの語釈を混ぜて、その中から辞典に書いてある語釈を当てます。

 

出題される語の語釈は「三省堂 例解小学国語辞典 第六版」からとなってます。

 

選択肢は4つ。

例解小学国語辞典の語釈が1つ。登壇者が考えた語釈が2つ。会場のお客さんが考えた語釈が1つ。

 

第1問「きつね」

①いぬのなかまのどうぶつ。ひとをばかすといわれる。

②おもにほっかいどうにせいそくするいぬかのどうぶつ。

③やまやはやしにすむいぬににたどうぶつ。けがちゃいろでくちがつきでていておがふとくながい。むかしからおいなりさんのおつかいとかひとをだますとかいわれてきた。

④いぬににていてはなとみみがとんがっている。まんがやおはなしでひとをだますどうぶつででてくる。

 

みんなが知っている動物「きつね」。説明されるまでもないほど知られているので、改めて説明を考えるとなるとどう伝えるか悩みますね。

「犬に似ている」「人をだます(化かす)」という部分が共通していますね。

 

では、正解は……

③番! ①は三省堂国語辞典編纂者の飯間浩明先生(@IIMA_Hiroaki)、②はライターの西村まさゆき(@tokyo26)さん、④は会場のお客さん。

口が突き出てるとか、けっこう細かい顔の特徴まで書いているものなんですね。

 

第2問「ずるい」

①じぶんだけたのしもうとするこころがせまいようす。

②やりくちがきたない。

③いたずらなどをしてよくない。

④とくしようとしてただしくないことをする。こすい。

4つの選択肢とも簡潔に説明していて、どれもありそうに思えます。

 

正解は……

④番! ①は会場のお客さん、②は飯間先生、③は国語辞典マニアの稲川智樹さん

まさか「こすい」なんて言葉が小学生用の辞典に載ってるとは!

けっこうひっかかった人も多そうですね。

広辞苑によると、「こすい」は漢字で「狡い」と書き、「わるがしこい。ずるい」という意味になってます。

 

第3問「じょうしき」

①ふつうのひとならだれでももっているようなかんがえかたやちしき。

②ふつうのひとがとうぜんしっているべきちしき。

③ふつうのひとがあたりまえとかんがえるちしき。

④ふつうのひとであればしっているはずのちしき。

選択肢4つとも「ふつうのひと~ちしき」の形になりました。

「ふつう」という曖昧にも思える概念は辞典の語釈として使わないような感じがします。実際に語釈に「ふつう」を使わない辞典もあるとか。

しかし、4つとも「ふつう」が出てくるということは、例解小学国語辞典では使われているということですよね。

ふつう、ふつうって、『ふつう』とは何ぞや!とかいう何だか哲学的な問いかけみたいになってきました。

 

では、正解は……

①番! ②は国語辞典マニアの見坊行徳さん、③は飯間先生、④は会場のお客さん。

 

広辞苑で「常識」は、「普通、一般人が持ち、また、持っているべき知識。専門的知識でない一般的知識とともに、理解力・判断力・思慮分別などを含む。」とあります。

やはり「ふつう」と「ちしき」が出てきました。

 

まだ知識の量が少なく、難しい表現に慣れていない小学生にも分かりやすく説明するには工夫がいるものなんですね。

違った角度から試みた今回の「たほいや」は、また別のおもしろさを見せてくれました。

 

国語辞典ナイト6は広辞苑特集!

10年ぶりに大改訂された「広辞苑第七版」が2018年1月12日に発売開始されたのを受けて、2018年1月27日(土)に【 国語辞典ナイト6~広辞苑は規準なんかじゃない!】が東京カルチャーカルチャーで開催されます。

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