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【大相撲記録】三役昇進力士が1人も出なかった番付

2017年7月場所の番付では、新大関の高安が誕生。小結で勝ち越した御嶽海が新関脇に昇進するなど、また新たな時代が動き出したなと感じる新鮮なものとなりました。

一方で7月場所の番付は、平幕から三役へ昇進する力士が1人も出なかった珍しいものとなりました。約10年ぶりのことです。

 

◆2017年5月場所番付(三役~幕内上位)

地位 西
玉鷲 10勝5敗 関脇 高安 11勝4敗↑
琴奨菊 7勝8敗 関脇
御嶽海 8勝7敗 小結 嘉風 8勝7敗
千代の国 2勝13敗 前頭1 遠藤 6勝9敗
前頭5 正代 10勝5敗
前頭6 勢 9勝6敗
北勝富士 10勝5敗 前頭7 貴景勝 11勝4敗

◆2017年7月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
玉鷲 関脇 御嶽海
嘉風 小結 琴奨菊
正代 前頭1 貴景勝
栃ノ心 前頭2 北勝富士
前頭3 遠藤

5月場所西関脇の高安は大関に昇進。

千秋楽6勝8敗で迎えた関脇琴奨菊が、勢に勝って7勝8敗となり小結に残留。

もし負けて6勝9敗となっていたら、琴奨菊が平幕に落ち代わりに正代が小結に上がっていたかもしれません。

つまり千秋楽の相撲で琴奨菊が勝ったから「三役昇進者が1人もいない番付」ができあがったといえます。

 

約10年ぶりの「三役昇進者が1人もいない番付」

この「三役昇進者が1人もいない番付」は、2007年1月場所以来約10年ぶりのことなのですが、その時も琴奨菊が関わっていました。

今回は三役に残った方でしたが、前回は三役に上がれなかった方として。

◆2006年11月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
雅山 8勝7敗 関脇 琴光喜 9勝6敗
稀勢の里 8勝7敗 小結 黒海 3勝12敗
安美錦 6勝9敗 小結 露鵬 8勝7敗
安馬 6勝9敗 前頭1 岩木山 2勝13敗
琴奨菊 10勝5敗 前頭2 普天王 5勝10敗
時天空 9勝6敗 前頭3 出島 10勝5敗

◆2007年1月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
琴光喜 関脇 雅山
稀勢の里 小結 露鵬
琴奨菊 前頭1 出島
時天空 前頭2 安美錦

2006年11月場所は関脇2人小結4人の番付。9月場所で関脇小結全員勝ち越し+前頭上位で大勝ち力士が2人出た(前1露鵬・10勝5敗、前3安美錦・11勝4敗)ので、小結が4人の大所帯となりました。

11月場所で黒海と安美錦が負け越して、関脇2人小結2人が残る形となったところで三役は定員オーバーとばかりにシャットアウト。

前頭2枚目で10勝5敗をあげた琴奨菊と、前頭3枚目で同じく10勝5敗をあげた出島の2人が、前頭筆頭に留め置きをくらってしまいました。

前頭2枚目で10勝しながら三役に上がれないというのは相当な不運ですよ。

それでも琴奨菊はめげず1月場所で9勝6敗の成績をあげて3月場所では新関脇になりました。(一方、出島は4勝11敗と大敗)

 

 

では、過去に「三役昇進者が1人もいない番付」が出た場所をみていきましょう(1場所15日制が定着した1949年5月場所以降)

 

1966年1月場所

◆1965年11月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
北の富士 9勝6敗 関脇 若見山 9勝6敗
長谷川 7勝8敗 小結 琴桜 10勝5敗
小結 明武谷 9勝6敗
前頭3 富士錦 8勝7敗
清国 9勝6敗 前頭4
前頭6 大豪 12勝3敗
前頭7 鶴ヶ嶺 11勝4敗

◆1966年1月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
北の富士 関脇 若見山
琴桜 小結 明武谷
大豪 前頭1 長谷川
清国 前頭2 鶴ヶ嶺
富士錦 前頭3 栃王山

1965年11月場所は関脇2人小結3人の番付。小結長谷川だけが負け越して平幕に陥落。

前頭6枚目で12勝3敗の大豪は三役に昇進するにじゅうぶんな星でしたが前頭筆頭どまりでした。

 

1969年5月場所

◆1969年3月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
長谷川 9勝6敗 関脇 清国 9勝6敗
麒麟児 9勝6敗 小結 藤ノ川 8勝7敗
前頭2 前の山 8勝7敗
前頭5 陸奥嵐 11勝4敗

◆1969年5月番付(三役~前頭上位)

地位 西
長谷川 関脇 清国
麒麟児 小結 藤ノ川
陸奥嵐 前頭1 前の山

関脇小結4人が全員勝ち越して翌場所も不動の番付。前頭6枚目以内で勝ち越した平幕力士が上記の2人だけで惜しくも三役に手が届かず。

 

1970年1月場所

◆1969年11月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
麒麟児 11勝4敗 関脇 長谷川 8勝7敗
関脇 前乃山 8勝7敗
栃東 8勝7敗 小結 高見山 8勝7敗
前頭1 陸奥嵐 8勝7敗
前頭4 朝登 9勝6敗

◆1970年1月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
麒麟児 関脇 長谷川
関脇 前乃山
栃東 小結 高見山
陸奥嵐 前頭1 龍虎
朝登 前頭2 大雄

関脇3人小結2人が全員勝ち越し。西前頭筆頭で勝ち越した陸奥嵐は東へ回っただけ。

 

1988年7月場所

◆1988年5月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
逆鉾 8勝7敗 関脇 琴ヶ梅 8勝7敗
栃乃和歌 9勝6敗 小結 太寿山 8勝7敗
前頭5 両国 8勝7敗
前頭6 寺尾 8勝7敗

◆1988年7月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
逆鉾 関脇 琴ヶ梅
栃乃和歌 小結 太寿山
両国 前頭1 寺尾

関脇2人小結2人全員が勝ち越し。前頭6枚目以内の勝ち越し者も両国と寺尾の2人だけ。平幕全体を見ても2ケタ勝利をあげた力士が誰もいませんでした。三役に入り込む余地無しでした。

 

1990年3月場所

◆1990年1月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
水戸泉 7勝8敗 関脇 琴ヶ梅 8勝7敗
寺尾 7勝8敗 関脇
霧島 11勝4敗 小結 両国 4勝11敗
栃乃和歌 10勝5敗 前頭4
孝乃富士 9勝6敗 前頭5

◆1990年3月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
霧島 関脇 琴ヶ梅
水戸泉 小結 寺尾
栃乃和歌 前頭1 孝乃富士

関脇3人と小結2人の番付。千秋楽7勝7敗同士の関脇対決で琴ヶ梅に敗れた水戸泉と前日に負け越していた寺尾が共に7勝8敗で小結に残留。

その煽りで前頭4枚目で10勝5敗と好成績をあげた栃乃和歌が三役に上がれませんでした。小結で何場所か連続して勝ち越しても関脇に上がれなかったりと栃乃和歌はちょっと番付運が悪い力士でしたね。

 

1998年3月場所

◆1998年1月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
武双山 10勝5敗 関脇 栃東 11勝4敗
魁皇 8勝7敗 小結 琴錦 10勝5敗
敷島 8勝7敗 前頭7
千代大海 9勝6敗 前頭8

◆1998年3月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
栃東 関脇 武双山
琴錦 小結 魁皇
千代大海 前頭1 敷島

関脇小結4人全員勝ち越し。のみならず横綱大関陣5人も全員勝ち越しという上位陣全勝ち越しの場所。

好調な上位陣の影響を受けた平幕は前頭6枚目まで全員が負け越しとなりました。平幕で2ケタ勝利をあげた力士も誰もいませんでした。

 

2000年3月場所

◆2000年1月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
魁皇 7勝8敗 関脇 栃東 8勝7敗
武双山 13勝2敗 関脇 貴ノ浪 10勝5敗↑
土佐ノ海 8勝7敗 小結 雅山 12勝3敗
旭鷲山 8勝7敗 前頭6
前頭7 和歌乃山 9勝6敗

◆2000年3月場所番付(三役~前頭上位)

地位 西
武双山 関脇 雅山
関脇 栃東
土佐ノ海 小結 魁皇
和歌乃山 前頭1 旭鷲山

1月場所は関脇武双山が初優勝。10勝をあげた貴ノ浪が大関復帰となりました。

千秋楽、武双山が優勝を決めた一番で中途半端な変化な立ち合いから敗れて負け越した魁皇は、屈辱に奮起してこの年優勝→大関へと突き進んで行きます。

 

 

ということで、2017年7月場所の番付は、史上9回目となる珍しいことが起こった番付だったのです。

こういわれると何か貴重な感じがしないでしょうか。

 

 

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