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【大相撲記録】不戦勝で勝ち越し

2017/05/29

先場所(2017年3月場所)怪我した左腕が治りきらなかった横綱稀勢の里が2017年5月場所11日目から休場することになり、対戦予定だった関脇玉鷲が不戦勝となりました。

この不戦勝で玉鷲は8勝目となり勝ち越しました。

 

土俵上で相撲を取らず労せずして白星を手にし、さらに勝ち越し。

そうなると相手がケガをしているので大っぴらには表わせないものの嬉しいことには変わらないでしょう。

なにせ勝ち越せば

・番付が上がる

・給金が増える

・もしかしたら十両から幕内へ、幕内から三役へなど昇進できるかもしれない

と良いことづくめですからね。

これは、喜ぶな!って言うほうが無理というもんでしょう。

 

そんな幸運を手にした力士(幕内・十両)は以下のとおりです。

玉鷲に勝ち越しの不戦勝を提供した稀勢の里も、まだ小結だった2006年9月千秋楽に不戦勝で勝ち越して小結をキープした経験があります。大関白鵬、横綱朝青龍を破りながら7勝7敗で迎えた千秋楽。もし負けていたら殊勲賞もパーになっていただけに大きな不戦勝でした。

最終成績の赤文字…幕内優勝

最終成績の太文字…十両優勝

★…翌場所上位の段に昇進(十両→幕内、幕内→三役、小結→関脇、関脇→大関。1938年1月の前田山は小結から一気に大関へ昇進)

年/場所/日目 不戦勝(地位) 最終成績 相手
1928/03/09 綾桜(十4) 7勝4敗 晴ノ海(十6)
1929/03/07 信夫山(前12) 8勝3敗 幡瀬川(前3)
1929/05/06 玉錦(関脇) 9勝2敗 真鶴(小結)
1930/03/07 朝潮(小結) 6勝5敗 信夫山(前4)
1935/05/07 玉錦(横綱) 10勝1敗 高登(関脇)
1937/01/09 防長山(前16) 6勝5敗 番神山(前12)
1938/01/09 前田山(小結) 11勝2敗★ 武蔵山(横綱)
1938/01/13 常陽山(東十7) 7勝6敗 錦竜山(十13)
1938/05/07 玉錦(横綱) 10勝3敗 磐石(関脇)
1940/05/09 安芸ノ海(関脇) 14勝1敗 玉ノ海(小結)
1941/01/10 玉ノ海(前6) 11勝4敗★ 五ツ嶋(大関)
1943/05/13 備州山(前10) 8勝7敗 佐賀ノ花(関脇)
1944/05/10 東富士(前2) 6勝4敗★ 松の里(前10)
1948/05/10 大内山(十5) 7勝4敗 高潮(十6)
1948/10/07 増位山(関脇) 10勝1敗 前田山(横綱)
1949/05/14 鏡里(前4) 8勝7敗 三根山(小結)
1949/10/08 照国(横綱) 8勝2敗5休 神風(関脇)
1952/01/10 吉葉山(大関) 12勝3敗 広瀬川(前3)
1953/05/14 平鹿川(十15) 9勝6敗 前ノ山(十20)
1953/05/14 二豊山(十14) 9勝6敗 藤田山(十6)
1954/03/11 大内山(小結) 10勝5敗★ 琴錦(前7)
1954/05/12 鳴門海(前11) 9勝6敗 玉ノ海(前6)
1956/03/11 星甲(前21) 9勝6敗 白龍山(前12)
1956/03/13 大天龍(前7) 9勝6敗 常ノ山(前11)
1957/03/12 広瀬川(前22) 9勝6敗 荒岩(前7)
1957/05/11 朝汐(大関) 9勝6敗 吉葉山(横綱)
1958/03/12 羽子錦(十2) 11勝4敗★ 平鹿川(十5)
1960/01/08 大鵬(前13) 12勝3敗 三根山(前13)
1961/09/13 新川(十2) 8勝7敗 岡ノ山(十5)
1961/11/10 北葉山(大関) 10勝5敗 琴ヶ浜(大関)
1962/07/09 栃ノ海(大関) 9勝6敗 羽黒山(前2)
1963/01/14 清勢川(前15) 8勝7敗 玉嵐(前10)
1963/09/09 青ノ里(前7) 11勝4敗★ 麒麟児(前14)
1964/05/12 佐田の山(大関) 11勝4敗 柏戸(横綱)
1965/03/11 常錦(十13) 10勝5敗 大雄(十5)
1965/07/11 豊山(大関) 10勝5敗 栃ノ海(横綱)
1966/05/11 鶴ヶ嶺(前13) 8勝7敗 栃東(十4)
1966/11/13 琴桜(小結) 10勝5敗★ 若天龍(前3)
1967/07/15 君錦(十6) 8勝7敗 龍虎(十7)
1968/01/09 北の富士(大関) 10勝5敗 義ノ花(前1)
1972/01/14 錦洋(前2) 8勝7敗 北の富士(横綱)
1972/11/09 琴桜(大関) 14勝1敗 前の山(前3)
1973/09/11 富士桜(前5) 8勝7敗 北の富士(横綱)
1976/01/13 魁輝(十4) 10勝5敗★ 丸山(前13)
1977/03/15 青葉山(十2) 8勝7敗 和錦(十4)
1977/07/14 青葉山(前10) 9勝6敗 岩下(前11)
1980/11/10 大潮(十3) 12勝3敗 三杉磯(前12)
1983/11/13 麒麟児(前10) 10勝5敗 高見山(前11)
1988/09/14 若瀬川(前8) 8勝7敗 南海龍(前5)
1991/11/11 両国(前10) 10勝5敗 大若松(前14)
1992/03/15 三杉里(前3) 8勝7敗 起利錦(前5)
1994/03/14 朝乃若(前15) 9勝6敗 大翔山(前10)
1995/01/09 貴ノ浪(大関) 11勝4敗 琴錦(関脇)
1996/09/15 前進山(十10) 8勝7敗 大善(十1)
1997/09/11 栃東(関脇) 10勝5敗 魁皇(小結)
1997/11/14 三杉里(十3) 9勝6敗 小錦(前14)
1999/03/11 栃乃洋(前5) 9勝6敗 貴乃花(横綱)
2000/01/14 安美錦(十13) 8勝7敗 五城楼(十8)
2000/11/09 武蔵丸(横綱) 11勝4敗 追風海(関脇)
2001/05/08 貴乃花(横綱) 13勝2敗 和歌乃山(前2)
2002/05/13 春日錦(十6) 9勝6敗 玉力道(十5)
2002/09/14 若光翔(十8) 8勝7敗 追風海(十1)
2003/03/13 栃乃洋(前2) 9勝6敗 時津海(前8)
2003/05/13 栃栄(十3) 10勝4敗1休★ 出羽乃富士(前10)
2003/07/10 土佐ノ海(前5) 10勝5敗★ 朝青龍(横綱)
2005/07/13 玉飛鳥(前14) 9勝6敗 朝赤龍(前7)
2006/07/08 栃東(大関) 8勝7敗 露鵬(前3)
2006/09/15 稀勢の里(小結) 8勝7敗 普天王(前7)
2008/11/11 琴光喜(大関) 9勝6敗 鶴竜(前6)
2010/09/13 朝赤龍(前6) 9勝6敗 北勝力(前10)
2012/01/14 嘉風(前6) 9勝6敗 千代の国(前13)
2012/07/14 鶴竜(大関) 9勝6敗 豪栄道(関脇)
2013/01/11 誉富士(十8) 10勝5敗 城ノ龍(十13)
2013/05/10 時天空(前8) 10勝5敗★ 旭秀鵬(前12)
2013/09/15 隠岐の海(前2) 8勝7敗★ 安美錦(前5)
2017/05/11 玉鷲(関脇) 10勝5敗 稀勢の里(横綱)

上記表中の1928年~1937年は11日制、1938年は13日制、1944年は10日制、1948年は11日制。

 

不戦勝での勝ち越しを最多の3回経験してるのが玉錦。

以下2回が琴桜、青葉山、三杉里、栃乃洋、栃東の5人。

青葉山は1977年3月と7月という1場所開けただけの短い間隔での達成。

栃乃洋は不戦勝が関わる珍記録には必ずといって顔を出してきますね。

 

1988年9月14日目、南海龍が酒の飲み過ぎで二日酔いのため休場(表向きは腰痛)し、若瀬川が幸運の不戦勝勝ち越し。南海龍は場所後、親方に「相撲と酒どっちを取るんだ!」と責められ、「酒!」と即答し廃業しました。

 

2003年5月場所の栃栄は、7勝3敗できた11日目から途中休場し13日目から再出場。その再出場の最初の取組で相手の休場による不戦勝で勝ち越しという超珍記録をつくりました。

 

2006年7月の栃東は、7連勝で迎えた8日目に相手の露鵬が前日の不祥事(千代大海とバトル)による出場停止のため休場し不戦勝。ストレートの勝ち越しを決めました。しかし栃東はその後残りの7日間を7連敗で8勝7敗で終わってしまいました。露鵬はこの場所好調だったので、もし露鵬と相撲を取って負けていたら……。

 

 

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