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【大相撲記録】他の力士がトップを引きずり下ろしてくれて逆転優勝 「すまんな」「ええんやで」

2017年3月場所の優勝争いは、千秋楽1敗でトップを走る大関照ノ富士を2敗で追いかける横綱稀勢の里が本割・決定戦と連続で下し逆転優勝を果たしました。

いわば、1差で追いかける側がトップの力士を自らの手で追いつき決定戦でも連勝して優勝を手に入れたということです。

優勝した力士をA、逆転されてしまった力士をBとすると

◆14日目

トップ B

1差 A

◆千秋楽

本割 ○A-B●(両者同点)

決定戦 ○A-B●(Aが優勝)

こういった関係ですね。

【大相撲記録】本割・決定戦で同一相手に連勝して逆転優勝ー稀勢の里が劇的な逆転優勝

 

もうひとつの逆転優勝パターン

逆転優勝のパターンにはもう1つ。

第三の力士Cが千秋楽にトップを走るBに勝ち、Aも自分の取組で勝ちAとBが同点に。

優勝決定戦でAがBに勝ち、Aの逆転優勝という形です。

◆14日目

トップ B

1差 A

◆千秋楽

本割 ○C-B●(Bが後退)

本割 ○A-D●(AとBが同点)

決定戦 ○A-B●(Aが優勝)

CがBをひきずり下ろしてくれたため、Aにチャンスが転がりこんだパターンです。

力士A「すまんな」

力士C「ええんやで(ニッコリ)」

 

他の力士がトップを引きずり下ろしての逆転優勝

過去にこのパターンは6回。

A…逆転優勝した力士

B…追いつかれてしまった力士

C…トップを引きずり下ろした力士

場所 A(優勝) B C
1962年03月 佐田の山 大鵬 柏戸
1974年11月 魁傑 北の湖 輪島★
1997年09月 貴乃花 武蔵丸 貴ノ浪★
1999年07月 出島 武蔵丸★
2004年05月 朝青龍 北勝力 白鵬
2012年03月 白鵬 鶴竜 豪栄道

★…同部屋力士によるアシスト

6回のうち3回は同部屋の力士がトップの力士に勝ってくれたおかげで優勝決定戦になりました。同じ部屋による連係プレーが見事にハマりました。

 

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

1962年3月

14日目まで

1敗…大鵬(横綱)

2敗…佐田の山(関脇)

千秋楽

本割 ○佐田の山-若羽黒● → 佐田の山2敗キープ

本割 ○柏戸-大鵬● → 大鵬2敗に後退

決定戦 ○佐田の山-大鵬● → \佐田の山優勝/

13日目を終わって大鵬と佐田の山が1敗でトップ。14日目佐田の山が羽黒山に屈し大鵬が単独トップ。

しかし千秋楽、大鵬が柏戸に敗れ優勝決定戦に。佐田の山が大鵬を押し出して優勝しました。

佐田の山6回の優勝のうち、大鵬に直接勝って優勝したのはこの1回だけ(この場所本割では負けているので、本割で大鵬に勝っての優勝はなし)。

2回目の優勝を果たした佐田の山は、場所後大関に昇進。

 

1974年11月

14日目まで

2敗…北の湖(横綱)

3敗…若三杉(小結)、魁傑(小結)

千秋楽

本割 ○魁傑-福の花● → 魁傑3敗キープ

本割 ○大受-若三杉● → 若三杉4敗に後退で脱落

本割 ○輪島-北の湖● → 北の湖3敗に後退

決定戦 ○魁傑-北の湖● → \魁傑優勝/

横綱2場所目の北の湖と、若三杉・魁傑の両小結が12日目から2敗でトップを走る展開。14日目に若三杉が福の花に、魁傑が大鷲に共に敗れ3敗となり北の湖が単独トップに立ちました。

千秋楽、魁傑は勝って3敗をキープしたものの若三杉は敗れ優勝争いから脱落。結びの横綱対決で北の湖が勝てば優勝となるところ、魁傑と同部屋の横綱輪島が切り返しで北の湖を破り優勝決定戦に。6敗と不調の輪島でしたが同部屋の魁傑のアシストになる見事な勝利。

優勝パレードでは輪島が旗手をかって出ました。

初優勝を果たした魁傑は翌場所も好成績をあげ、場所後に大関に昇進しました。

 

1997年9月

14日目まで

1敗…武蔵丸(大関)

2敗…貴乃花(横綱)

千秋楽

本割 ○貴ノ浪-武蔵丸● → 武蔵丸2敗に後退

本割 ○貴乃花-曙● → 貴乃花2敗をキープ

決定戦 ○貴乃花-武蔵丸● → \貴乃花優勝/

二子山と武蔵川の部屋間抗争!

貴乃花(二子山)は3日目に出島(武蔵川)に敗れ1敗。一方の武蔵丸(武蔵川)も5日目に貴闘力(二子山)に敗れ1敗。共に1敗のまま14日目に直接対決があり、武蔵丸が力相撲の末に貴乃花を寄り倒して単独トップ。

しかし千秋楽、武蔵丸は貴ノ浪(二子山)に敗れると優勝決定戦でも貴乃花に敗退。

かくして二子山部屋と武蔵川部屋の争いは二子山に軍配!

 

1999年7月

14日目

1敗…曙(横綱)

2敗…出島(関脇)

千秋楽

本割 ○出島-栃東● → 出島2敗キープ

本割 ○武蔵丸-● → 曙2敗に後退

決定戦 ○出島-曙● → \出島優勝/

味方を持たざる者の悲哀。

横綱曙は幕内に同部屋の力士がおらず孤軍奮闘。援護射撃というものが期待できせん。その曙が他の部屋の援護射撃のために優勝をさらわれてしまう……。

曙は7日目に出島に負けただけの1敗で、出島が2敗で追いかける展開。

千秋楽、勝てば優勝の一番で出島と同部屋の武蔵丸に敗れ、さらに優勝決定戦でも出島の変化に敗れ賜盃をさらわれてしまいました。

初優勝の出島は場所後に大関昇進。色白の美しい肌の持ち主である出島に、美白化粧品で有名な鈴木その子が応援を表明していたのが懐かしい。

 

2004年5月

14日目まで

1敗…北勝力(前頭1)

2敗…朝青龍(横綱)

千秋楽

本割 ○白鵬-北勝力● → 北勝力2敗に後退

本割 ○朝青龍-千代大海● → 朝青龍2敗をキープ

決定戦 ○朝青龍-北勝力● → \朝青龍優勝/

武蔵丸の引退により一人横綱となった朝青龍が2004年1月場所初日から連勝街道まっしぐら。2場所連続の全勝優勝で連勝を35まで伸ばしてきました。

6日目に朝青龍を破り待ったをかけたのが北勝力。1横綱3大関を撃破し14日目まで1敗で単独トップ。

千秋楽、北勝力の前に立ちはだかったのが、この場所わずか19歳で新入幕の白鵬。変化気味の立ち合いに屈し2敗。優勝決定戦でも朝青龍に敗れ、もう目の前にまで来ていた優勝賜盃がするりと遠ざかってしまいました。

 

2012年3月

14日目まで

1敗…鶴竜(関脇)

2敗…白鵬(横綱)

千秋楽

本割 ○豪栄道-鶴竜● → 鶴竜2敗に後退

本割 ○白鵬-把瑠都● → 白鵬2敗をキープ

決定戦 ○白鵬-鶴竜● → \白鵬優勝/

9日目の直接対決で鶴竜が白鵬を下した以外は、鶴竜が8日目に白鵬が13日目にともに稀勢の里に敗れたのみ、鶴竜1敗白鵬2敗で千秋楽へ。

しかし鶴竜は豪栄道に敗れ優勝決定戦に。ここ2場所連続して白鵬に本割で勝っていたものの決定戦では力及びませんでした。

13勝2敗で優勝同点の鶴竜は場所後大関に昇進。史上初の6大関時代が到来しました。

 

 

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