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【大相撲記録】幕下16枚目で7戦全勝-「おめでとう。でも残念だったね」

2017/05/15

「おめでとう」という祝福の言葉と

「でも残念だったねえ」という慰めの言葉を同時に掛けられる

それが「幕下16枚目で7戦全勝」

 

なぜなら、十両昇進に係わる内規に「幕下15枚目以内の7戦全勝は優先的に十両に昇進させる」というものがあるからです。

言い換えれば「幕下16枚目以下で7戦全勝しても十両には昇進できませんよ」とも言っているわけです。

15枚目で7戦全勝すれば翌場所には晴れて関取のお仲間入りできますが、1枚下の16枚目で全勝しても翌場所もまた幕下という修行の身が続くわけです。

この1枚の差があまりにも大きいわけですね。

2017年3月場所で7戦全勝の幕下優勝を果たした錣山部屋の阿炎(あび)も16枚目でした。

 

2017年5月場所の新番付で、阿炎は東幕下筆頭になりました。

2015年3月から9月までの4場所は十両に在位していた実力者。しばらく幕下で低迷していましたが2017年になって復調気配です。5月場所勝ち越して十両に返り咲いてほしいものです。

 

幕下16枚目で7戦全勝した翌場所の地位

幕下力士が1場所で取る番数が7番になった1965年7月場所以降。

場所 力士 翌場所
1968年05月 江戸響(西) 東十両11
1975年11月 吉の谷(東) 東十両13
1982年07月 佐ノ藤(東) 東幕下1
1991年01月 日立龍(西) 東幕下1
1992年11月 旭豊(西) 東幕下1
1998年01月 出羽平(東) 西幕下1
2003年11月 大真鶴(西) 西十両10
2012年05月 寺下(東) 東幕下2
2017年03月 阿炎(東) 東幕下1

1977年まで十両昇進の内規が「幕下20枚目以内の7戦全勝は優先的に十両に昇進させる」だったので、それ以前の江戸響と吉の谷は翌場所十両に昇進しています。

1977年1月場所、牛若丸が幕下20枚目で7戦全勝して翌場所十両に昇進したのを最後に内規が「幕下15枚目以内」に改められました。

2003年11月の大真鶴は、公傷制度廃止の救済措置により十両の枚数が東西1枚ずつ増やされたことで大量に十両昇進者が出ることになり(7人)、15枚目以内に成績に見合う力士があまりいなかったため下位で大勝ちした力士も大抜擢せざるをえませんでした。

というわけで、内規を甘めにして16枚目で7戦全勝の大真鶴を引き上げました。ちなみにのちの大横綱・白鵬も幕下9枚目で6勝1敗の成績ながら幸運の十両昇進を果たしています。

幕下筆頭の安馬(=のちの日馬富士)と時天空がともに3勝3敗で迎えた7番相撲を落として負け越しており、この2人が勝ち越していれば大真鶴と白鵬の昇進は無かったかもしれませんね。

 

翌場所の成績

さて翌場所も幕下に据え置かれた6人は、勝ち越して十両に上がれたのでしょうか。

場所 力士 地位 成績
1982年09月 佐ノ藤 東幕下1 5勝2敗
1991年03月 日立龍 東幕下1 4勝3敗
1993年01月 旭豊 東幕下1 2勝6敗
1998年03月 出羽平 西幕下1 4勝3敗
2012年07月 寺下 東幕下2 5勝2敗
2017年05月 阿炎 東幕下1

 

過去5人中4人が勝ち越して十両昇進を決めています。寺下は丹蔵に改名しました。

唯一負け越したのが「角界の松平健」こと旭豊。2勝6敗と負け越したのが響いて幕下13枚目まで後退。幕下でさらに揉まれ、1993年9月場所東幕下4枚目で7戦全勝優勝を果たし、今度こそ文句なく十両昇進を決めました。

16枚目で7戦全勝優勝してから十両昇進まで約1年かかってしまいました。

 

さあ、阿炎は勝ち越して十両に返り咲くことができるでしょうか。5月場所の幕下の相撲にも要注目です。

 

 

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