【大相撲記録】明瀬山が幸運の新入幕ー十両4枚目以下8勝7敗での入幕
大相撲2016年3月場所の新番付が発表され、大翔丸と明瀬山の2人が新入幕を決めました。
<本日番付発表 >新入幕の明瀬山が、師匠の木瀬親方とともに記者会見。「まさか上がれるとは思ってなく、すごく驚いた。嬉しいです。親孝行できて嬉しいです。8年掛かって相撲が嫌になった時期もありましたが、師匠の指導のお陰です」 #sumo pic.twitter.com/boHvQtnrBG
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) February 29, 2016
このうち明瀬山は、2008年1月場所初土俵で丸8年かかっての新入幕。十両在位が通算で22場所にも達していました。
明瀬山の先場所(2016年1月場所)の成績は、西十両5枚目で8勝7敗。本来ならば入幕するのが難しい星なのですが、幕内からの十両陥落者が多かったのと、十両上位に好成績の力士が少なかったこともあり、幸運の入幕切符をつかむことになりました。
過去に十両4枚目以下の8勝7敗で入幕を果たした幸運な力士は以下のとおりです。(1場所15日制と総当たり制が定着した1949年5月場所以降が対象)
力士 | 場所 | 地位 | 翌場所 | 地位 |
巴富士 | 1990年11月 | 東十両4 | 1991年1月 | 西前頭15 |
大道 | 2011年05月 | 東十両4 | 2011年07月 | 東前頭12 |
佐田の海 | 2014年03月 | 西十両4 | 2014年05月 | 東前頭17 |
琴勇輝 | 2014年09月 | 西十両4 | 2014年11月 | 東前頭16 |
翔天狼 | 2012年01月 | 東十両5 | 2012年03月 | 東前頭16 |
明瀬山 | 2016年01月 | 西十両5 | 2016年03月 | 東前頭16 |
土佐ノ海 | 2010年07月 | 西十両7 | 2010年09月 | 西前頭16 |
豊桜 | 2010年07月 | 東十両11 | 2010年09月 | 東前頭17 |
以上の8例があります。
ただし巴富士は翌1991年1月場所から幕内定員が2名増やされるのに伴うものであり、大道の場合は八百長問題による引退、土佐ノ海・豊桜の場合は野球賭博事件による謹慎によって幕内に多くの空きが出たことによる埋め合わせ的な感もあります。
上記のような特異事項がない4力士のうちでもっとも低い地位からの入幕を決めた明瀬山の幸運度はかなり高いものですね。
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