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【大相撲記録】三役揃い踏みに登場した平幕力士

2017/11/27

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2016年11月場所千秋楽、西前頭5枚目の宝富士が恒例の三役揃い踏みの最初の一番に登場。大関稀勢の里と対戦しました。

本来なら千秋楽、大関同士の対戦である稀勢の里vs琴奨菊が組まれるはずでしたが、琴奨菊が不振で成績がふるわないため、平幕で好調な宝富士が稀勢の里の対戦相手に抜擢されました。

 

そこで昭和以降の「三役揃い踏みに登場した平幕力士」を調べてみました。

最近あまりこういうケースは見なかったので、少ないかなと思ってたんですが、昭和以降約90年もあるとけっこうな数が出てきました。

 

◆注

・勝敗は平幕力士から見た結果。

・順の欄

1…これより三役1番目の相撲(小結相撲)

2…これより三役2番目の相撲(関脇相撲)

3…これより三役3番目の相撲(大関相撲)=千秋楽結びの一番

・平幕力士の欄の*…これより三役で予定されていた取組が休場で不戦になったため、取組が一番繰り上がってこれより三役に登場。

 

戦前

場所 平幕力士(地位) 勝敗 相手力士(地位)
1927/01 2 大蛇山(東2) 常ノ花(横綱)
1927/01 3 若常陸(西7) 宮城山(横綱)
1927/03 2 東関(東6) 大ノ里(大関)
1927/05 1 池田川(東10) 大ノ里(大関)
1927/10 2 清瀬川(西2) 常陸岩(大関)
1928/01 2 山錦(東1) 小野川(大関)
1928/03 2 阿久津川(東3) 常ノ花(横綱)
1928/05 1 錦城山(西8) 能代潟(大関)
1928/10 1 新海(西2) 能代潟(大関)
1929/01 1 鏡岩(東9) 能代潟(大関)
1929/01 2 大蛇山(西7) 常陸岩(大関)
1929/03 1 剣岳(西6) 玉錦(関脇)
1930/05 1 玉碇(東1) 豊国(大関)
1931/03 1 藤ノ里(西7) 朝潮(関脇)
1931/05 1 若瀬川(西7) 天竜(関脇)
1931/10 1 新海(東9) 朝潮(関脇)
1932/05 1 双葉山(東2) 能代潟(大関)
1933/05 2 能代潟(西1) 清水川(大関)
1934/01 1 幡瀬川(東1) 能代潟(小結)
1935/01 2 能代潟(東1) 清水川(大関)
1935/05 1 大潮(東2) 新海(関脇)
1936/01 1 旭川(西1) 大潮(関脇)
1937/01 1 旭川(西4) 出羽湊(関脇)
1938/01 2 旭川(西3) 男女ノ川(横綱)
1939/05 1 笠置山(西3) 羽黒山(関脇)
1940/05 1 青葉山(東12) 五ツ嶋(関脇)
1944/11 1 二瀬川(東11) 東富士(関脇)
1945/06 1 五ツ海(東2) 佐賀ノ花(大関)

昭和になって初めての場所である1927年1月場所は東西の横綱がそろっているにもかかわらず、千秋楽に両横綱とも平幕と対戦しています。

1927年1月場所は東京と大阪にそれぞれあった大相撲が合併してひとつになった場所でした。

実力的に劣るとみなされていた大阪方から編入の横綱宮城山が初日から白星を重ねていく快進撃。元から東京方の横綱常ノ花は取りこぼしもあり前半で3敗と不振。

東京方の威信をかけて宮城山の全勝を阻止しようと7日目という早い段階から大関横綱を当てにいったため(当時11日制)、千秋楽時点で三役以上の対戦相手がいなくなってしまったのです。

常ノ花が一矢を報い全勝は阻止したものの、宮城山が10勝1敗で優勝を飾りました。

 

三役の立場から平幕の挑戦を受ける側、平幕として三役に挑戦する側、両方ともに経験の多い「キングオブ平幕三役揃い踏み」は能代潟といってもよいでしょう。

三役側として5番、平幕側として2番の計7番に関わっています。

1928年5月場所から1929年1月場所まで3場所連続で平幕の挑戦を受けて2勝1敗。

大関陥落前後には、三役側→平幕側→三役側→平幕側と立場を変えながら「平幕力士のこれより三役登場」に関わり、0勝4敗でした。

 

1936年1月場所から1年ごとに平幕で三役揃い踏みに登場したのが旭川。しかも3年越しに3連勝を決めています。最初の2番は力的には同等クラスだと思われますが、最後は横綱男女ノ川を破る金星を上げました。

 

 

戦後~20世紀

場所 平幕力士(地位) 勝敗 相手力士(地位)
1946/11 1 桜錦(東9) 神風(小結)
1946/11 2 千代ノ山(東1) 不動岩(関脇)
1948/05 1 吉葉山(東7) 増位山(小結)
1948/10 1 名寄岩(東5) 汐ノ海(大関)
1949/10 1 三根山(西1) 佐賀ノ花(大関)
1954/05 1 若瀬川(西2) 若ノ花(関脇)
1955/03 1 羽嶋山(東2) 松登(関脇)
1957/09 2 海山(西3) 吉葉山(横綱)
1959/09 1 出羽錦(西2) 房錦(関脇)
1962/09 1 豊山(西2)* 栃ノ海(大関)
1964/05 2 若鳴門(西7) 北葉山(大関)
1965/03 1 若杉山(西1) 栃光(大関)
1965/11 2 若天龍(東1) 北葉山(大関)
1966/01 1 富士錦(東3) 栃光(大関)
1967/11 2 福の花(西5) 柏戸(横綱)
1969/03 1 龍虎(西9) 長谷川(関脇)
1972/01 3 栃東(西5) 清国(大関)
1972/05 2 高見山(西7) 清国(大関)
1972/07 2 北の湖(東7) 琴桜(大関)
1972/09 2 栃東(西4) 琴桜(大関)
1973/03 2 富士桜(東12) 輪島(大関)
1973/09 1 大錦(西11) 清国(大関)
1973/11 2 天龍(東7) 琴桜(横綱)
1974/01 1 三重ノ海(東6) 北の湖(関脇)
1974/05 1 北瀬海(西10) 魁傑(関脇)
1975/01 1 三重ノ海(西6) 若三杉(関脇)
1975/03 1 栃東(西5) 黒姫山(関脇)
1975/05 2 金剛(西9) 貴ノ花(大関)
1975/09 1 黒姫山(東4) 金剛(関脇)
1976/03 1 北瀬海(西11) 高見山(関脇)
1976/11 1 豊山(東6) 三重ノ海(大関)
1979/03 1 蔵間(東2) 貴ノ花(大関)
1980/03 1 鷲羽山(東6) 荒勢(関脇)
1980/03 2 玉ノ富士(東7) 輪島(横綱)
1980/07 1 巨砲(西6) 朝汐(関脇)
1981/01 1 富士桜(西6) 増位山(大関)
1981/05 1 栃光(西5) 巨砲(関脇)
1982/05 1 北天佑(東7) 琴風(大関)
1982/11 2 蔵間(西5) 琴風(大関)
1983/03 1 出羽の花(東1) 北天佑(関脇)
1984/09 1 多賀竜(西12) 朝潮(大関)
1987/05 1 太寿山(西6) 朝潮(大関)
1987/09 2 逆鉾(西4) 大乃国(大関)
1988/05 1 水戸泉(東8)* 逆鉾(関脇)
1988/09 1 花乃湖(東1) 小錦(大関)
1991/09 1 若瀬川(東8)* 安芸ノ島(小結)
1991/11 2 三杉里(西2) 貴闘力(関脇)
1992/05 1 豊ノ海(西5) 水戸泉(小結)
1992/05 2 若花田(西7) 曙(関脇)
1993/01 1 栃乃和歌(東6) 武蔵丸(関脇)
1997/05 1 小城錦(西5) 土佐ノ海(関脇)
1997/11 1 琴錦(東4) 若乃花(大関)
1998/01 2 蒼樹山(西5) 武蔵丸(大関)
1998/05 1 出島(西11) 貴ノ浪(大関)
1999/03 2 寺尾(西3) 琴乃若(関脇)

1946年11月場所は「相撲くじ」導入の場所で、上位陣の取組を前半と後半に分けておこなっていた特殊な状況下での平幕の三役揃い踏み。

 

1972年1月場所は大混戦の場所。千秋楽結びの一番は10勝4敗でトップの西前頭5枚目の栃東と9勝5敗の大関清国の対戦。清国が勝てば10勝5敗で8人が並び優勝決定戦になるところ、栃東が上手出し投げで清国を仕留め11勝4敗で優勝。

平幕の力士が千秋楽結びの一番で勝利を収めたのは初めての事。

 

1931年5月場所、1954年5月場所、1991年9月場所の3回若瀬川が登場してますが、これは同じ四股名を継いだ別人。若瀬川3代にわたって平幕で三役揃い踏みに登場というレアケース。

 

 

21世紀

場所 平幕力士(地位) 勝敗 相手力士(地位)
2002/03 1 栃乃洋(東3) 朝青龍(関脇)
2002/05 2 高見盛(西6) 栃東(大関)
2003/01 1 高見盛(東9) 貴ノ浪(小結)
2003/11 1 霜鳥(西5) 若の里(関脇)
2004/03 1 朝赤龍(西12) 魁皇(大関)
2004/07 1 白鵬(東8)* 栃東(関脇)
2004/09 1 岩木山(東2) 雅山(関脇)
2005/01 2 旭天鵬(東6) 若の里(関脇)
2005/05 1 琴欧州(東5) 土佐ノ海(関脇)
2005/07 1 若の里(東2) 琴欧州(小結)
2005/09 1 玉乃島(西8) 琴光喜(小結)
2006/01 1 時津海(西14) 琴光喜(関脇)
2006/05 1 把瑠都(東11) 白鵬(大関)
2006/05 2 旭鷲山(東5) 魁皇(大関)
2006/09 1 露鵬(西1) 栃東(大関)
2007/07 2 豊真将(東6) 千代大海(大関)
2007/11 1 若の里(東8)* 安馬(小結)
2008/03 1 黒海(西5) 魁皇(大関)
2008/09 1 安美錦(東4) 魁皇(大関)
2009/01 2 豪栄道(西3) 千代大海(大関)
2010/01 1 垣添(東4) 魁皇(大関)
2010/07 1 鶴竜(東6) 稀勢の里(関脇)
2011/05 1 栃ノ心(西6) 日馬富士(大関)
2011/07 1 隠岐の海(東4) 琴欧洲(大関)
2011/09 1 豪栄道(西5) 稀勢の里(関脇)
2015/01 1 玉鷲(東6)* 栃煌山(小結)
2015/11 1 琴勇輝(東6) 照ノ富士(大関)
2016/11 1 宝富士(西5) 稀勢の里(大関)
2017/01 1 豪風(東5) 玉鷲(関脇)
2017/07 1 栃煌山(西5) 玉鷲(関脇)
2017/09 1 貴景勝(西5) 玉鷲(小結)
2017/11 1 逸ノ城(西4) 琴奨菊(小結)

2006年5月場所の把瑠都は新入幕ながら三役揃い踏みに登場。1973年9月場所の大錦以来。

 

 

前頭2ケタで三役揃い踏みに登場

今までに12人が経験。

場所 平幕(地位) 相手(地位)
1927/05 1 池田川(東10) 大ノ里(大関)
1940/05 1 青葉山(東12) 五ツ嶋(関脇)
1944/11 1 二瀬川(東11) 東富士(関脇)
1973/03 2 富士桜(東12) 輪島(大関)
1973/09 1 大錦(西11) 清国(大関)
1974/05 1 北瀬海(西10) 魁傑(関脇)
1976/03 1 北瀬海(西11) 高見山(関脇)
1984/09 1 多賀竜(西12) 朝潮(大関)
1998/05 1 出島(西11) 貴ノ浪(大関)
2004/03 1 朝赤龍(西12) 魁皇(大関)
2006/01 1 時津海(西14) 琴光喜(関脇)
2006/05 1 把瑠都(東11) 白鵬(大関)

北瀬海は2回登場。

一番低い地位での登場は、2006年1月場所の時津海(西前頭14枚目)。

 

 

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