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【大相撲記録】横綱昇進直前3場所の成績

2017/03/07

こ 国技館 15092302

歴代横綱の昇進直前3場所の成績を一覧にしてみました。

◆1場所15日制が定着した1949年(昭和24年)5月以降に昇進した横綱の、昇進直前3場所の成績です。

◆現在の横綱昇進「基準」は、日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会の「内規」に示されている「2場所連続優勝、またはそれに準じる成績」となっています。

◆2場所連続で優勝できなかった場合、この「準じる成績」というのが、そのときの状況によって解釈に差が出てくるのも注目すべき現象かもしれません。

 

横綱昇進直前3場所の成績

◎優勝 ○優勝同点 △準優勝

四股名の後の数字は直前3場所の合計成績。

 

72代 稀勢の里 36勝9敗

場所 成績 備考
2016年09月 10勝5敗
2016年11月 12勝3敗△
2017年01月 14勝1敗◎ 優勝

鶴竜に続いて2場所連続優勝以外での横綱昇進。成績的に物足りないと見る向きの人もいるかもしれませんが、2016年の1年間で連続13勝など安定した成績を上げ続け年間最多勝に輝くなど、横綱になるのに申し分ない力をつけており昇進には充分だと思います。

 

71代 鶴竜 37勝8敗

場所 成績 備考
2013年11月 9勝6敗
2014年01月 14勝1敗○ 優勝同点
2014年03月 14勝1敗◎ 優勝

62代大乃国以来9代29年ぶりに「2場所連続優勝」以外での横綱昇進。連続14勝1敗の成績は見事なもの。

 

70代 日馬富士 38勝7敗

場所 成績 備考
2012年05月 8勝7敗
2012年07月 15戦全勝◎ 相星決戦
2012年09月 15戦全勝◎

2012年7月場所は、白鵬との千秋楽全勝同士の決戦で勝利。65代貴乃花以来の連続全勝優勝という完璧な形で横綱昇進を決めました。

 

69代 白鵬 38勝7敗

場所 成績 備考
2007年01月 10勝5敗
2007年03月 13勝2敗◎
2007年05月 15戦全勝◎

新大関の場所(2006年5月)に14勝1敗で優勝し、翌場所13勝2敗の準優勝にもかかわらず横綱昇進を見送られました。

直前場所全勝優勝という最高の形で横綱昇進。

 

68代 朝青龍 38勝7敗

場所 成績 備考
2002年09月 10勝5敗 *新大関
2002年11月 14勝1敗◎
2003年01月 14勝1敗◎

2場所連続優勝を果たし大関3場所で駆け抜けました。引退した貴乃花と入れ替わる形で横綱に昇進。

 

67代 武蔵丸 34勝11敗

場所 成績 備考
1999年01月 8勝7敗
1999年03月 13勝2敗◎ 相星決戦
1999年05月 13勝2敗◎

大関在位32場所をかけての昇進。

 

66代 若乃花(3代目) 36勝9敗

場所 成績 備考
1998年01月 10勝5敗
1998年03月 14勝1敗◎
1998年05月 12勝3敗◎

史上初の兄弟横綱を達成。

 

65代 貴乃花 41勝4敗

場所 成績 備考
1994年07月 11勝4敗 貴ノ花
1994年09月 15戦全勝◎
1994年11月 15戦全勝◎ 貴乃花に改名

横綱昇進に挑戦すること7度目。連続全勝優勝という完璧な形で大願成就。

 

64代 曙 36勝9敗

場所 成績 備考
1992年09月 9勝6敗 カド番
1992年11月 14勝1敗◎
1993年01月 13勝2敗◎

連続優勝で4場所続いた横綱不在の状況に終止符が打たれました。初の外国出身横綱の誕生でもありました。

 

63代 旭富士 36勝9敗

場所 成績 備考
1990年03月 8勝7敗
1990年05月 14勝1敗◎
1990年07月 14勝1敗◎

度重なる昇進見送りに疲れたのか、横綱昇進前約1年は一桁勝利が続く苦しい展開。連続優勝で文句なく昇進を決めました。

 

63代旭富士から70代日馬富士まで見事に判を押したように全員2場所連続優勝での昇進になってます

100点満点の結果を出さないと昇進させてもらえない感じ。

昔は、合格点80点以上ならば上げてみるか、と少々緩い感じ

双羽黒事件で、「なぜ優勝経験もないのに横綱にしたし!」、と非難されてから慎重になったせいもあるんじゃないかと考えてしまいます。(悪く言えば責任逃れ)

横綱が思うような成績が残せなかった場合、協会と横審が世間から非難されるのをいやがってのことなんじゃないかと勘繰りたくなります。

そのせいで、旭富士、貴乃花、白鵬は横綱になるのが遅れてしまったかもしれません。(⇒「横綱昇進を見送られた力士」でまとめる予定)

 

62代 大乃国 40勝5敗

場所 成績 備考
1987年05月 15戦全勝◎
1987年07月 12勝3敗△
1987年09月 13勝2敗△

今のところ昇進直前場所が優勝ではない最後の横綱。3場所トータルでの昇進判断か。

 

61代 北勝海 36勝9敗

場所 成績 備考
1987年01月 11勝4敗
1987年03月 12勝3敗◎
1987年05月 13勝2敗△

12勝13勝と星の数は少ないですが、直前場所は千秋楽の一番に勝っていれば優勝決定戦に持ち込めていたので昇進は妥当なのでは。

 

60代 双羽黒 36勝9敗

(大関時代の四股名は北尾)

場所 成績 備考
1986年03月 10勝5敗
1986年05月 12勝3敗△
1986年07月 14勝1敗○

当時も優勝経験がないため甘い昇進と言われましたが、前々場所が千代の富士との相星決戦で敗退、直前場所が全勝を阻止して優勝決定戦まで持ち込んでの敗戦と、横綱が千代の富士1人のみという状況を考えれば、それほど無茶な昇進ではないと思うんですがねえ……。

 

59代 隆の里 39勝6敗

場所 成績 備考
1983年03月 12勝3敗△
1983年05月 13勝2敗△
1983年07月 14勝1敗◎

1982年11月場所から、10→11→12→13→14と一場所ごとに勝ち星を伸ばし、新横綱の場所を15戦全勝で飾りました

大関から横綱にかけての1983年7月場所から1984年1月場所まで、4場所連続で千代の富士と千秋楽相星で優勝をかけて戦いました(隆の里の3勝1敗)

 

58代 千代の富士 38勝7敗

場所 成績 備考
1981/03 11勝4敗△ *新大関
1981/05 13勝2敗△ 相星決戦
1981/07 14勝1敗◎ 相星決戦

3場所前は千秋楽の一番に勝っていれば決定戦。2場所前は相星決戦に敗退。直前場所は相星決戦を制するといった具合に、大関在位3場所すべて千秋楽まで優勝の可能性を残す戦いぶりでした。

 

57代 三重ノ海 37勝8敗

場所 成績 備考
1979年03月 10勝5敗
1979年05月 13勝2敗△
1979年07月 14勝1敗○

※関脇時代の1975年11月場所に優勝経験あり

8勝9勝の成績が続き、カド番も2回(大関復帰後)。大関としても限界かと思わせておきながら突然の開花。大関在位計21場所にして31歳で横綱昇進。

 

56代 若乃花(2代目) 40勝5敗

大関のときの四股名は若三杉。

場所 成績 備考
1978年01月 13勝2敗△
1978年03月 13勝2敗○
1978年05月 14勝1敗○

※大関時代の1977年5月場所に優勝経験あり

直前2場所の優勝同点はいずれも、当時最強の横綱北の湖に本割りで勝ち、決定戦で敗れたもの。現在の基準だったら、もしかしたら横綱に昇進できなかった可能性も……?

 

55代 北の湖 36勝9敗

場所 成績 備考
1974年03月 10勝5敗 *新大関
1974年05月 13勝2敗◎
1974年07月 13勝2敗○

史上最年少で横綱に昇進。直前場所は、千秋楽本割・決定戦と輪島に連敗して大逆転で優勝を逃すという苦いものに。

 

54代 輪島 39勝6敗

場所 成績 備考
1973年01月 11勝4敗△
1973年03月 13勝2敗△
1973年05月 15戦全勝◎

大学相撲出身の唯一の横綱。幕下付け出しで初土俵を踏んでから約3年半で横綱の座に昇りつめました。

 

53代 琴桜 37勝8敗

場所 成績 備考
1972年09月 9勝6敗
1972年11月 14勝1敗◎
1973年01月 14勝1敗◎

大関時代に優勝が2回あるものの年齢も既に30代。ほとんど1ケタ勝利ばかりになり引退もささやかれ始めたときに、突然覚醒して2場所連続優勝して横綱に。

このことは当時「うば桜、狂い咲く」と言われました。

 

52代 北の富士 38勝7敗

場所 成績 備考
1969年09月 12勝3敗△
1969年11月 13勝2敗◎
1970年01月 13勝2敗◎

大関時代が21場所と長くなりましたが2場所連続で優勝を決めて横綱に昇進。直前場所は玉乃島(玉の海)との優勝決定戦を制しました。

 

51代 玉の海 36勝9敗

(大関時代の四股名は玉乃島)

場所 成績 備考
1969年09月 13勝2敗◎
1969年11月 10勝5敗
1970年01月 13勝2敗○

ライバル北の富士と同時昇進。

13勝-10勝-13勝という星の並びは、とうてい横綱にするには苦しいですが、北の富士と切磋琢磨して立派な横綱になってもらいたいという期待料を込めたものだと思います。

見事、安定した好成績を収める横綱になりました。

 

50代 佐田の山 39勝6敗

場所 成績 備考
1964年09月 13勝2敗△
1964年11月 13勝2敗△
1965年01月 13勝2敗◎

直前場所の1965年1月場所から、対戦形式が系統別総当たり制から部屋別総当たり制に変更。同じ一門で今まで対戦の無かった横綱栃ノ海や大関栃光との対戦が増えましたが、3場所連続13勝2敗と安定した成績を残して横綱に昇進。

 

49代 栃ノ海 38勝7敗

場所 成績 備考
1963年09月 11勝4敗
1963年11月 14勝1敗◎
1964年01月 13勝2敗

昇進直前場所が13勝ながら、15戦全勝の大鵬(横綱)、14勝1敗の清国(前頭13)に続く第3位の成績で準優勝にもなりませんでした。しかし清国は上位総当たりでなかったので実質準優勝として扱われたようです。

 

48代 大鵬 36勝9敗

場所 成績 備考
1961年05月 11勝4敗△
1961年07月 13勝2敗◎
1961年09月 12勝3敗◎

栃錦以来の2場所連続優勝での横綱昇進。

 

47代 柏戸 33勝12敗

場所 成績 備考
1961年05月 10勝5敗
1961年07月 11勝4敗
1961年09月 12勝3敗○

※大関時代の1961年1月場所に優勝経験あり。

大関昇進直前3場所を間違って載せたわけじゃありませんw

ライバル大鵬と2人での「柏鵬時代」を期待する世論の高まり、唯一対戦成績で大鵬を圧倒していたという事実、など。将来の期待を込めての昇進といえます。

怪我も多かったですが、約7年ほど綱を見事に務めました。

 

46代 朝潮 38勝7敗

場所 成績 備考
1958年11月 14勝1敗◎
1959年01月 11勝4敗△
1959年03月 13勝2敗△

昇進3場所前に優勝からの連続準優勝は大乃国と似たようなパターン。

 

45代 若乃花(初代) 36勝9敗

場所 成績 備考
1957年09月 11勝4敗
1957年11月 12勝3敗△
1958年01月 13勝2敗◎

直前場所優勝を決めた千秋楽の若前田戦は立ち合い変化からの出し投げで勝負は一瞬。当時は変化したからといっても非難はありませんでした。

 

44代 栃錦 37勝8敗

場所 成績 備考
1954年03月 9勝6敗
1954年05月 14勝1敗◎
1954年09月 14勝1敗◎

2場所連続優勝で文句なしの昇進。

 

43代 吉葉山 40勝5敗

場所 成績 備考
1953年05月 14勝1敗△
1953年09月 11勝4敗
1954年01月 15戦全勝◎

3場所前はわずか1敗ながら対戦の無かった平幕力士に15戦全勝で優勝をさらわれる不運。

何度も逃した優勝を全勝で達成。大雪の中で涙のパレード。

 

42代 鏡里 37勝8敗

場所 成績 備考
1952年05月 11勝4敗
1952年09月 12勝3敗△
1953年01月 14勝1敗◎

2場所前が準優勝といえども12勝と低い星だったので、直前の優勝1回だけで横綱昇進が決まったのは当時でも驚かれたようです。

 

41代 千代の山 33勝12敗

場所 成績 備考
1950年09月 11勝4敗
1951年01月 8勝7敗
1951年05月 14勝1敗◎

1949年10月と1950年1月の2場所で連続優勝を果たしながら横綱昇進を見送られた経験があります。直前2場所前が8勝7敗ながら直前場所の優勝だけで昇進したのは埋め合わせの意味があるのでしょうか。

横綱昇進してからも、不調から横綱返上問題などの騒ぎを起こすことになりました。

 

 

最近は、2場所連続優勝に縛られ過ぎのきらいがありそうです。

昔のほうが、昇進条件の解釈に幅があったようです(そのたびに反対意見も多かったようですが)。

横綱として、横綱らしい成績を残せるかどうかは、なってみなくちゃ分からないところもあるので、昇進条件に完璧に合致しなくても上げていた昔のほうが良いような気もします。

2場所連続優勝にこだわりすぎると、それを達成するだけで燃え尽きてしまいそうですけどね。

 

 

参考

【大相撲記録】大関昇進直前3場所の成績

歴代横綱一覧

 

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